ホシササキリ Conocephalus (Xiphidion) maculatus (Le Guillou, 1841) 2nd

最近、このキリギリスの仲間を近隣で見かけて、写真に撮っていた。

大きさは、かなり小さいとの第一印象であった、実際に目測で、純粋に身体の部分の長さだけで、1センチぐらい、翅端までで、15ミリちょっとといったぐらいしかなかったと思う。

種名は、調べたところ、ホシササキリと判明。同時に、2年前の11月8日に投稿済みの種であることも確認した。そして2年前の投稿でも、その小さいサイズに着目していたのが、過去の投稿から分かる。

この手のキリギリス系の形状をした直翅目(バッタ目)としては、かなり小さい方だと思う。

さて、このホシササキリの生息分布の方は、興味深くて、アフリカの東南岸全域に、西岸赤道付近の一部に、そして、アジアは、インドから東方へ、タイ、ベトナムといったインドシナ半島、その南のマレーシアやインドネシア、そして中国東南岸から朝鮮半島南部まで。また台湾から北上して、国内は、南西諸島から北は、東北地方の中部辺りまである。オーストラリア大陸東岸や、インド洋に浮かぶモルディブ諸島なんかでも生息確認されているようである。

そもそも直翅目(バッタ目)が、どのような世界分布をしているか、現時点の私は勉強不足で詳しくないが、どの辺りが、このホシササキリの原点なのか、ちょっと分からないでいる。ただ、結構暑い地域にも対応している種であり、逆に寒い地域には進出していない種だと分かる。

その割には、随分と寒くなった今時分にも生存している事に興味がそそられる。それと、その小さなサイズも。

ウスモンミドリカスミカメ Taylorilygus apicalis (Fieber, 1861)

昨晩、我家の外灯下に来ていたカスミカメの一種である。

この日は、このカメムシが、複数匹来ていた。

大きさは、体長5ミリぐらいだったのではないだろうか。

種名は、ウスモンミドリカスミカメ。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。小笠原諸島でも確認されているようである。一方、海外の生息分布を調べてみて、驚くことになった。というのは、世界中の温帯地域に、広範囲に拡がっているのが分かったからである。そして、意外だったのは、動物地理学的な新北区である南北アメリカ大陸の温帯地帯に濃く広く拡がっているのである。

そして、人類の移動を伴わないと辿り着けないような絶海の島嶼にも生息している事を考慮すると、何の植物と共に移動して行ったのであろうと好奇心がくすぐられる。

また、随分と寒くなってきたこの時期に、我家の外灯下に複数匹が現れたところも気になる。今年も、我家の外灯下には、色々なカスミカメの仲間が訪れたが、暖かいシーズンには、このカスミカメを見かけた記憶がないのである。

昨晩の久しぶりの雨が、昆虫界のライフサイクルに何かしらのキッカケを与える事になったのかもしれない。

ホシヒメヨコバイ Limassolla multipunctata (Matsumura, 1920)

先ほど、我家の外灯下に来ていたヨコバイの一つである。

大きさは、体長3ミリぐらいであった。

見たことのないヨコバイの気がして、調べたところ、ホシヒメヨコバイという種と判明。

随分と寒い時期に活動しているヨコバイと思ったが、成虫越冬するようである。勿論、目立たないだけで、成虫で越冬している昆虫は沢山いるとは思われるが。

生息分布の方は、国内は、本州以南………九州近海を経て、沖縄本島にはいるようである。海外の生息分布の方は、ちょっと分からなかった。

ネット上で、このホシヒメヨコバイを紹介しているサイトの大抵が、今の時期の晩秋の投稿なので、この時期に人目に付きやすいヒメヨコバイなのは間違いなさそうである。