ナツアカネ

最近、とうとうナツアカネの写真を近隣で写すことが出来たので、投稿してみる。

大きさの方は、アキアカネより微妙に小さい。体長4センチ弱のトンボで腹部は2センチぐらいである。捕まえてみると、小さいなという印象が芽生えた。

目下、近隣で見かけるトンボと言えば、ノシメトンボとアキアカネである(シオカラトンボやオオシオカラトンボのシーズンは終わっている)が、ノシメトンボが、巡洋艦なら、アキアカネが軽巡洋艦、ナツアカネが駆逐艦といったところであろうか。サイズ比較の個人的なイメージである。

ところで、アキアカネやノシメトンボに混じって、極たまに、ナツアカネが混じっているのは感じていた。ただ、いつも写真で確認出来るようにと、写真を撮ろうと近付くと、逃げられてばかりであった。

という事で、今回は、いっその事こと、捕まえてしまった。

ナツアカネとアキアカネの違いとしては、両種とも6月から12月の頭ぐらいまで見られるトンボであるが、アキアカネの方は、夏の間、涼しい高地に移動するという習性を持っている。

近隣でアキアカネよりもナツアカネを見かけない気がするが、ナツアカネは止水環境でヤゴが育ち、アキアカネの方は少し緩く流れがある環境を好むようである。

形態的特徴としては、ナツアカネのオスは、アキアカネのオスと違って、顔から胸部から尾の先まで全身赤く染まるトンボである。私は、この胸部まで赤く染まっている特徴を、フィールドで見分けている。そして、胸部を横から見た時の真ん中の黒い筋の形で、決定的にナツアカネと同定出来るのである。

ナツアカネやアキアカネに代表されるアカトンボ……昔の方が沢山いた気がする。なんか寂しさを憶える。

ミズカマキリ

3週間ぐらい前に、近隣で捕まえていた。

腕の先から尻尾(呼吸官)の先まで、10センチちょっとぐらいの昆虫ではないだろうか。直ぐに、ミズカマキリとは分かったが、ガサガサの網によく入ってくる昆虫ではない。タイコウチなんかの方が、断然網に入ってくる。

もしかしたら、子供時代の町中の池とかの方が捕まえれたかもしれない。

因みに、ミズカマキリもタイコウチも、普通に飛ぶことが出来て、捕まえたものを持ち帰り、バケツに入れておくと、夜間に飛んでいなくなってしまうのが常である。

ミズカマキリも、ヒメミズカマキリを筆頭に数種類いるようで、本種が一番普通種である。それでも、幾つかの都道府県が、独自のレッドデータで準絶滅危惧種以上の指定をしている。

ミナミホソサシガメ

ちょうど20日ぐらい前に我家の外灯下に来ていたカメムシの仲間である。

細いカメムシの仲間なのか、サシガメの仲間なのか分からなかったが、調べたところ、サシガメの仲間である事が分かった。

大きさは、もうハッキリと覚えていないが、体長18ミリぐらいだったと思う。

種名は、ミナミホソサシガメとホソサシガメで迷ったが、触角の基節の長さが頭部の長さ(正直何処から何処までが頭部か分からない)より長いのが、ミナミホソサシガメで、頭部と同じぐらいなのが、ホソサシガメとの事である。

ミナミホソサシガメは、ミナミ(南)が付くぐらいで、南西諸島にも居る。一方のホソサシガメの分布域は、おそらく南西諸島を除く本土なのかなと推測したい。

どちらも、休耕田の草の根際に居るとの記事を呼んだが、この2種を明らかな別種とするなら、進化・枝分かれの過程も想像してみたく思う。ただ、仮説に繋がりそうな多角的な情報は、ネット上には出回らない。