ヨツボシハムシ ?

昨晩、我家の外灯化で見かけて写真に撮っていた。

大きさは、体長6ミリ弱。

なんとなく見覚えのある奴だとは思っていたので、過去の投稿を振り返ると、サイズや色のパターンとかが同系統のアトボシハムシという種の投稿をしている事を確認した。

同時に、世間にはヨツボシハムシという種も存在・認知されており、上の写真の個体は、ヨツボシハムシに近いと感じた。ヨツボシハムシに近いと感じたと表現した理由は、私が写真に撮った個体は、ヨツボシが完全に分離していないけど、ヨツボシハムシなんだろうなぁと思ったという事からである。一応、ネット上のヨツボシハムシの写真は、黒い星がそれぞれ独立した個体の写真ばかりで、私の撮った写真のような個体は簡単には見つけられなかった。

以下は、私の撮った写真の個体をヨツボシハムシと認識しての記述になる。

さて、このヨツボシハムシの集まる植物は、アマチャヅルにカラスウリ等との事である。家の近所で、アマチャヅルは見た記憶がないが、カラスウリは、何処にでもある。この習性は、アトボシハムシも同じである。

そして、気になったのは、アトボシハムシとヨツボシハムシの関係性である。このとても似た2種の繋がりが読み解きたくて、2種の分布域を国外含めて眺めて見ることにした。

そうすると、ヨツボシハムシの方は、本州から九州までと近海の島嶼に及んでいる事が分かり、国外では、中国東部との事であった。一方、アトボシハムシの方は、北海道から南西諸島までと広範囲で確認されており、国外では、中国、朝鮮半島、台湾と書いてある記事があった。この情報から、推理すると、陸続きの場所が多かった何千万年も前に、アトボシハムシは日本に移動して来ており、その後の陸続きの場所が限定され始めた時代に、姿を少し変えたヨツボシハムシが渡って来たのかなと思いたくもなった。

どうなんであろう?ただひとつ言えるのは、虫達の歴史の方が、人類の歴史より、全然長く古いことである。

トゲヒゲトラカミキリ

最近、近隣で道路脇の藪を眺めていた時に目に入って来た。

一目で初めて見る昆虫だと認識したが、意外とすばしっこい動きと長く見えた手脚がハンミョウの仲間かと思わせた。しかし、じっくり見ると、カミキリの仲間であることは分かった。

大きさは、体長10ミリ弱ぐらい。種名を調べたところ、トゲヒゲトラカミキリという種だと判明。

トゲヒゲトラカミキリのトゲヒゲは、上の写真では分からないが、少し触角にトゲののようなものがあるところから来ているらしい。

成虫は、栗やカエデの花に集まり、幼虫は、針葉樹やセンノキを利用するみたいに書いてあった。センノキって何であろうと気になったが、なんちゃない、ハリギリの事であった。普通ならハリギリと書くであろうところを、センノキという言葉を使っている方が多い事を考えると、センノキの正式名を調べないでネット上の情報を引用している方も多いのかなと思えてしまった。

確かに、このカミキリがいた辺りは、クリもモミジ(カエデ)も、スギやヒノキといった針葉樹も、ハリギリも、あるような場所であった。

オオツチハンミョウ?

数日前に、我家のテラスの上を徘徊しているところを見かけて、写真に撮っていた。

一瞬、蟻と思いそうだが、蟻と考えるには大きく、腹部だけでも、2センチ弱ぐらいありそうなサイズである。

実際のところ、私には正体の目星は付いていたのだが、気になった点は、触角の雰囲気であった。

昨年の2月に、やはり我家のテラスで、似たような昆虫を見つけ写真に収め、ヒメツチハンミョウ?という種名で投稿していたことから、上の写真の個体もツチハンミョウの仲間であろうとの予測はついた。

しかし、昨年、ヒメツチハンミョウとして投稿した種の特徴であった触角の中央辺りの瘤が、今回は見てとれないのである。

ここで、ある方の投稿に、インパクトのある瘤があるのはヒメツチハンミョウで、目立った瘤がないのが、オオツチハンミョウであるとのような記載もあった事から、また、今回の上の写真の個体は、お腹が丸く大きく見えた事からも、タイトルに、オオツチハンミョウ?を選ばさせて頂いた次第である。

ただ、冷静に、触角の瘤の有る無しは、雌雄の差であったりしないであろうかと慎重に眺めている自分もいる。

最後に、このツチハンミョウの仲間は、カンタリジンという有毒成分を持つ事で知られるが、その辺の詳細は、私のヒメツチハンミョウの投稿に書いてあるので、そちらで掴んで頂ければなと考える。

上の写真の個体の第一印象として、腹部のはち切れそうな大きさがあったが、正直、この膨らみの意味はなんであろうとの好奇心は、現場でも私の中には芽生えた。これが産卵の兆候と結びつくのか、それとも捕食者達へのアピールであるのかも気になったりはした。