ミナミホソナガカメムシ? Paromius exiguus (Distant, 1883)

昨晩、我家の外灯下に来ていた細長小さいカメムシである。

大きさは、体長8ミリぐらい。

種名は、ミナミホソナガカメムシとしたいのだが、このカメムシの属するホソナガカメムシ属(paromius)に属する種達は、どれも似ていて、結構ゴッチャになってる感がある。特に、クロアシホソナガカメムシParomius jejunus (Distant, 1883)とは、しっかりとした相違点を伝えているサイトには出会えなかった。

そして、どの種も、基本的に、イネの害虫として捉えられているカメムシである。

タイトルにある学名で、生息分布を調べると、国内は、本州以南……九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外は、済州島含む韓国からの生息報告がある。

イネホソミドリカスミカメ

昨晩、我家の外灯下に来ていた昆虫のひとつである。

大きさは、体長で7ミリぐらいだったと思う。肉眼でも細長いカメムシの仲間である事は分かった。

ここで、この形でよく見かけるのは、クモヘリカメムシであるが、クモヘリカメムシは倍以上大きく、また育ち上がっていない小型の幼体の場合は、上の写真の個体のような翅が出来上がっていないと考えられる。

こうして、確か上の写真のようなカスミカメがいたよなと調べたところ、イネホソミドリカスミカメという種が浮上してきた。

昔は、アカヒゲミドリカスミカメという名で呼ばれていたとのことである。

稲の害虫として捉えられているカメムシであるが、近隣の水田周りの環境を眺めると、思いの外、稲の害虫(斑点米の原因)となるカメムシ達を見かける事はできる。

畦のメヒシバなんかに、そうした多くのカメムシ達が潜んでいるが、これ(畦のイネ科雑草)があるから田んぼの中心部への被害が無くなるとも言われていたりで、真相は分からない。

ただ、近隣のお米農家が、畦に沢山棲息している稲の害虫の撲滅に躍起になっているようには、私には見えない。