ウスオビヒメマルハキバガ?  成虫 Periacma sp. (Oku, 2003)

ちょうど1週間ぐらい前に、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

光の当たり方によっては、こんな風に見えるというのが分かる写真を、もう一枚。

さて、大きさは、前翅長7ミリぐらいだったと記憶している。

種名はというと、なかなか正解に近付けないでいた。ただ、最近、下唇髭が明らかに牙のように反り返り、このような形状の蛾達は、マルハキバガ科の蛾達であるという知識は付いていたので、マルハキバガ科を当たると、ウスオビヒメマルハキバガとして巷に認識されている蛾が、可能性が大であることに行き着いた。

実際に、私の撮った写真とほぼ同じ紋様パターンのものを、ウスオビヒメマルハキバガとして紹介されているサイトも複数見かけた。ただ、首回りに黄色さの無い個体の写真で、他の位置の紋様のパターンがほぼ同じものも、ウスオビヒメマルハキバガとして、多数紹介(学名は、Acryptolechia sp. 2013の事が多い)されているのも事実である。二パターンとも、首元の黄色い紋様があるか無いかの違いぐらいである。

と同時に、ウスオビヒメマルハキバガには、学名が存在していないことも知った。上のタイトル上のPeriacma sp. は、Periacma delegataMeyrick, 1914=スジモンキバガの一種みたいな意味合いである。

きっと、これから、しっかりと整理されていく種達なのかもしれないので、私達に出来ることは、しっかりと習性や分布に繋がる事実を観察し続けていく事なのかと思う。

フシキキシタバ 成虫 Catocala separans Leech, [1889]

先週末の猛暑の晩に、近所の雑木林を散策しに行った時に、写真に撮っていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長22ミリぐらいであったであろうか。

オレンジの下翅が見えているので、その色合いから、ヤガ科シタバガ亜科のキシタバであろうとの推測は付いたが、いざ投稿しようとの段階で、キシタバが何種類もいる事実を知ることになった。そして、上の写真の個体が、何キシタバか分からないでいたのである。

しかし、とうとう、フシキキシタバという種だと突き止めた。フシキという単語は、フシキアツバのように他の蛾にも使われているが、イマイチ、“フシキ“の正確な意味合いを掴めていない自分が居る。伏木?縁黄?不思議?……何だろう?

幼虫の食草は、ブナ科クヌギ類のようである。まさに、クヌギだらけの森に沢山いたのが頷ける。

国内の生息分布は、本州以南……九州の近接する島まで。海外は、ネットで見た情報をそのまま書くなら、中国東部やロシア南東部に朝鮮半島に生息している模様。

ただ、分かったのは、この下翅がオレンジ色のシタバガ亜科(Catocala)の仲間は、ヨーロッパ大陸と北米大陸に非常に濃く生息している事を知った。逆にアジアの分布は、弱い方だと感じた。

最後に、このフシキキシタバは、少し前まで結構減っている蛾と捉えられていたらしく、各都道府県が独自に定めるレッドデータでは、絶滅危惧II類に指定しているのが、滋賀県。準絶滅危惧種に指定しているのが、栃木県、富山県、兵庫県、広島県、長崎県の6県である。

ノコメセダカヨトウ 成虫 Orthogonia sera (Felder & Felder, 1862)2

先週末の猛暑の晩、近所の雑木林に散策に行った時に見かけて写真に撮っていた。

大きさは、前翅長25ミリぐらいあったのではなかろうか。大きめの蛾だなと感じた。

1年前にも投稿しているが、その時よりも良い写真が撮れたと思うのと、その投稿時の個体と異なる色合いの個体の写真が撮れたので、色合いに個体差が激しい種である事を知ってもらうためにも、再投稿してみようと思った。

幼虫の食草は、タデ科のイタドリやギシギシ類らしい。また、山地性の蛾との紹介をされている方もいたが、この山地性という点は、凄く興味深く感じる箇所かもしれない。

というのは、私の暮らす近隣の環境は標高的に山地とは程遠い環境である。そうした環境下で、もし山地性の生物が好み集まる場所があるなら、そこには、山地とどのような共通点があるのか見出したいのである。気温なのか、植生なのか等である。

最後に、このノコメセダカヨトウの生息分布は、国内は、北海道から九州近接の島々まで。海外は、韓国全土と中国の一部であろうか。