オオゲジ

数日前の夜に、タライで育ててるアカガエルのオタマジャクシでも見て、一息つこうかと庭に出た際に、壁にかなり大きなゲジゲジを発見。10センチはゆうに超えてそうなサイズ。同じ庭で、小型のゲジゲジもよく見ている私には、かなり大きく感じた。

直ぐに、ゲジゲジの事を調べると、日本には、2種類しか居ないと書いてる記事に出くわす。ネット情報なので、鵜呑みにせず、もう少し調べていると、日本分類学連合という団体のウェブサイトでも、既知種数 2と書いてあり、日本には本当に2種類しか居ないのであろうと納得する。

今回、写真に収めたのは、小型のゲジと命名されてる方ではなく、背中のコブ状の突起の形態やサイズから判断して、オオゲジと分類されているもの方のようだ。

因みに、ゲジの方は全国区で生息しているようだが、オオゲジの方は、関東以南と書いてある記事も、ネット上で見つけた。ちょっと南方系なの?南方の国のゲジゲジとの類似性が知りたくもなった。

因みに、このゲジゲジというのは、ゴキブリ等生きてる虫(害虫)を何でも食べてくれる益虫と説いてる人達が多い。私も、大方、その見解が好きだけど、ゲジゲジ達が、人間にとって害虫と思える虫だけを選別して食べてるとは思えない。(笑)

ただ、実際の捕食する虫の好みや、どういう環境で捕食しているかや、どれぐらいの量の虫を捕食するか等のデータが、もっともっと出回れば、ゲジやオオゲジと上手く付き合う事によって、安易な殺虫剤の散布とかを減らしたり出来るのではないのかな。

因みに、写真に収めた我家のオオゲジ1号。その大きさと素早さ(オオゲジの敏捷性を見てないけど、小型のゲジは、かなりのスプリンターです)から、我家の虫達の生態系の頂点に君臨してそうなオオゲジ。

さて、写真に収めた個体の足の数を、画像上で気まぐれに数えてみた。本来、片側に15本の足が有るはずだが、写真の下の方の側は、13本しか無い。しかも、逃げる際に失ったのか体の後方の2本が無い。

最強の捕食者のイメージで捉えていたけど、更に、上をいく両生類や爬虫類や哺乳類の生き物に追われる一面も垣間見えた。このオオゲジ1号にも、ドラマがあるんだね。

シャチホコガ(幼虫)

我家の庭で、この奇妙な蛾の幼虫を発見したのは、去年の7月の事だった。ゆえに、約一年経ての投稿となる。

この奇妙な虫を実際に見たのは初めてだった気がするが、これまでの人生を生きてきた知識で、シャチホコガと呼ばれる蛾の幼虫なんだろうなという事は想像が付いていた。

名古屋城とかの天守閣の屋根の両端に乗っかってるシャチホコに似ている事からシャチホコガという名前が由来しているんだろうという事は、容易に想像が付くけど、シャチホコというものを知らない人も居るかなと思い書いてみた。

ところで、この写真に写ってるような体勢は、この蛾の幼虫がビックリしてる状態の時なのかな。だって、こんなに仰け反っていたら、葉っぱが食べられないと思った。案の上、葉っぱを食べる時は、上半身の方は、もっと真っ直ぐに伸びる事が、他の方の画像とかを拝見してるうちに分かった。

胸部から、とても長い手足が伸びているのも、他の蛾の幼虫とは随分違う気がする。

好む食餌樹は、クヌギ、ハンノキ、ウメ、サクラ、ケヤキ、カエデ等、幅広いとのことである。ちなみに、我家で見つけたシャチホコガが居た木は、結構大きく育った京の秋というモミジの園芸品種だったね。

モンシロドクガ(幼虫)

先ず最初に、この毛虫の画像は、タイムリーなものではなく、かれこれ2年半程前の10月後半に撮っていた写真である。

少しづつ、貯め込んでいた画像も投稿していこうと思う。

この蛾の幼虫が好む木は、ハルニレ、アキニレ、サクラ、リンゴ、ナシ、モモ、ヤナギ等である。我家で見つけた時も、種から育てたコーネリアン・チェリーの木(ミズキ科)に付いていた。写真の幹が赤い木がそれ。

また、この毛虫の特徴としては、この写真だと分かりづらいが、体長に比べて凄く長く細い毛を生やしてるらしい。写真だと分かりづらいな。同時に、本当にリンゴケンモンの幼虫か、少し不安になってくる。

成虫の発生は、5月〜6月と8月〜10月の年2回あるらしい。10月の後半に写真に収めたこのリンゴケンモンの幼虫が、年内に成虫の蛾になったのか、蛹や幼虫の形で越冬したのかは、私の現在の知識では分からない。すみません。

……追記(2019年6月18日)……

と上の様な記事を、少し前に投稿していたのだが、上の文中でも少し触れているが、一抹の不安的中で、この写真の蛾の幼虫が、リンゴケンモンではなく、モンシロドクガであると訂正させて頂きたい。どうりで、リンゴケンモンの幼虫の特徴の長いふわふわとした毛が写ってないわけですよね。間違いに気が付いた経緯に関しては、この写真の後に書いていく事にする。

2019年、昨日、夕暮れの庭掃除中に、隣人が隣人の敷地にある梅の木に登り梅の実を収穫していた。少し、世間話をした後、隣人は、収穫したばかりの梅の実を、「半分どう?」と尋いてきたので、有り難く頂いた。

その梅の実の中に、見覚えある毛虫………今回は極小……が混じっていたので、私の思い込みの中で、リンゴケンモンだなと断定しながらも、もう一度、昨日写した写真をネット上で照合してみた。すると、偶然、リンゴケンモンの幼虫ととモンシロドクガの幼虫は、とてもよく色彩が似ているとの記事に巡り会った。

そして、幾つかのモンシロドクガの幼虫の写真を確認して行くうちに、私がリンゴケンモンではと考えていた幼虫は、モンシロドクガの幼虫の特徴を多く持っていると、認識を改めた次第である。

モンシロドクガの幼虫の特徴を以下に少しだけ記す。

● 毒毛針を持ってるらしい。

● 幼虫の食草は、桜、梅、桑、栗他、

● 秋に発生した幼虫は、幼虫の形態で越冬し、翌春に蛹になる個体もいるらしい。

上の写真は、2019年6月17日撮影 貰った梅の実と一緒に写したもの。

最後に、このモンシロドクガの幼虫とリンゴケンモンの幼虫の関係性では、どこかの記事で、リンゴケンモンは、毒を持っているモンシロドクガに間違われたく擬態しているとの内容のものがあった。全ての事象の問題解明は、こうしたちょっとした感覚的視点を丁寧に掘り下げる事から始まると思い、とても良い着眼点だなと思った。