明日が大雪予報ということで、本日は寒風吹く曇天の中、なんとか庭の草むしりを進める。
そんな中、反日陰の場所で、ヤブジラミを発見。根こそぎ抜き去ろうと意気込んだが、茎の先に咲いている紫の花を見て、ふと考える。この植物は、ヤブジラミではないと。
そして、もしかして、これがムラサキケマンかと、呟きながら自問している自分が居たが、実際のところムラサキケマンなんだと思う。
この土地に引っ越してきた時に、大きなモミジの木の下に群落を作っていた絵が蘇ってきた。我が家の片隅でひっそりと代を重ねて来ていたのだと思う。
さて、このムラサキケマンという植物を調べていて分かったことは、毒草ということである。全草にプロトミンというアルカロイドの一種の毒成分を含んでおり、誤って食べると、嘔吐、脈拍低下、呼吸麻痺、心臓麻痺を引き起こすが、誤飲しての死亡例はないとのことでもある。
また、ウスバシロチョウという北方系の蝶の幼虫の食草になるとのことである。
因みに、ムラサキケマンを漢字で書くと、紫華鬘。華鬘とは、仏堂の中で見られる荘厳具である。