ヨモギハムシ

ここんところ、コガタルリハムシカミナリハムシと黒いハムシの投稿が続いたので、もうひとつ黒いハムシの投稿を続けてみようと思う。

撮影年月日は、昨年の10月14日。撮影場所は我家から車で5、6分の辺り。

写真の個体が付いているのはセイタカアワダチソウに見えるが、この日、この小型の甲虫達がヨモギの葉の上で、交尾活動をしている姿を沢山目撃した。

上の甲虫はヨモギハムシで合ってると思う。このハムシの印象は、ハムシにしては少し大きめな気がする。小型なコガネムシと、かろうじて言えそうなサイズである。また、横から見たときの体高が有るのか、ズングリした印象も備えている。もちろん、メスのお腹が膨らんでいる分を差し引いてもである。

少しづつとても小さなハムシ達に知識が付いてきたが、それにしても似たような黒い色のハムシが沢山いること。

アカスジキンカメムシ 幼虫  成虫 

昨日、仕事の合間に、ふと気紛れに、地面上にある石やコンクリート片や木板をひっくり返した時に、コンクリート片の下にへばり付いていた。

直ぐに、カメムシの幼虫である事は分かったが、サイズが大きい。写真だと掴みにくいと思うが、1円玉ぐらいはゆうにある。

発見場所で、巨大なカメムシと言えば、キマダラカメムシが思い付くが、キマダラカメムシの幼虫の姿をネット上で調べたら、明らかに違う。

そこで、何だろうと調べていたところ、このアカスジキンカメムシの幼虫に行き着いた。写真の個体は、大きさや紋様から終齢幼虫であると思われる。

さて、このカメムシの幼虫は、同じ場所というか同じ国の施設内で過去にも見た事はあるのだが、未だかつて、この施設に10数年出入りしているが、成虫の姿は見た記憶が無い。歩く宝石と紹介している記事にも出会ったぐらいなので、是非とも成虫の美しい姿も見てみたいと思う。

幼虫は見かけても、成虫は見かけない理由は、個体数もあるのだろうが、成虫の行動範囲も関係しているのではと勝手に思ってる。木(広葉樹)の高い所で、木の幹に口を差込み樹液を吸汁しているとか……。

また、幼虫が吸汁するのは、スギやヒノキの球果ということだが、私の知る限り、この大きな施設内に杉と檜は殆ど無い気がする。もしくは、発見場所から数百メートル離れた別の敷地や端っこの方にはあるのかもしれない。

ただ、ヒノキの親戚分のサワラの木は、至る所に生えている。サワラが、幼虫の食糧源になっているのは、間違い無いのではと思う。同時に、同じ施設内で、幼虫が同じような生態を持つツヤアオカメムシも見つけた事がある。両者の発見場所の距離は、150メートルぐらい。なにか棲み分けをしているのであろうか?

最後に、このアカスジキンカメムシが出す匂いは、悪臭とまではいかないのではとの記事も読んだ。アカスジキンカメムシの匂いは未体験だが、ツヤアオカメムシの匂いは体験済みである。こちらのツヤアオカメムシの出す匂いも、悪臭とは私は感じなかった。その様子は、私のツヤアオカメムシのページで詳しく紹介しているので、良かったら、そちらも読んでみてください。

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2020年3月8日追記

カメムシのアルバムなる古いカメムシの写真が収められたフォルダを見ていたら、このアカスジキンカメムシのもっと若齢時の幼虫と思われる写真を見つけた。


最初の頃は、色彩に赤味も入っている。2齢幼虫か?撮影年月日は、昨年9月6日。

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2020年6月5日 追記

昨日、近隣の雑木林で、とうとうアカスジキンカメムシの成虫を目にした。

様々なロケーションで幼虫は目にしていたが、成虫にあったのはこれが初めてであった。

よく宝石に例えられているが、全体的な印象に輝きは、それほど残らない。ただ、アカスジを意味するピンク色の部位は、自然界に存在するカラーの中では、かなりのショッキング・ピンクなのではないであろうか。

その場で定規で測ったところ、体長は17ミリといったところ。

カメムシ臭は、無臭。(この時だけの可能性もあるが……)

コガタルリハムシ  幼虫 成虫

本日、天気も気持ち良く、仕事もそれほど詰まってなかったので、昼休みを田園地帯で取ることにした。田園地帯を休憩場所に選んだ理由は、近辺を散策してみることにあった。

その場所は、以前にも数回訪れた事があり、何処にどんな植物が生えてる等の前知識はあった。そして、歩き始めると、スイバなのかギシギシなのか分からないが、葉に小さな甲虫が群れている光景を所々で目にすることになった。

そして、春先にスイバやギシギシで交尾活動をしているハムシで検索をしたら、コガタルリハムシに嫌でも行き着く事になった。

そうである。この写真の小型の甲虫はコガタルリハムシで間違い無いと思う。

因みに、お腹の大きくなった雌に数匹の雄が群がっている光景を所々で目にした。

同じような条件の場所では、秋には、今度は、同じく黒い光沢のあるハムシであるヨモギハムシが産卵に向けて交尾活動をしている光景を目撃したりする。

最後に、このコガタルリハムシのネット上の記事を読んでいて、興味を持ったのは、一番好むのは在来種のギシギシ、続いて、外来種であるアレチギシギシやナガバギシギシ、最後がスイバというか、スイバにはほとんど来ないという記事であった。

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2020年3月5日追記

本日も、お昼に時間があったので、昼休に車を停めた辺りを散歩。風が強かった。

ギシギシが多く生えている地帯で、コガタルリハムシの活動が自然と目に付く。結構特徴を掴めそうな良い感じの写真が撮れたと思うので、以下にアップしておく。

本日の場所には、スイバもギシギシも有ったのではと推測するが、同時にコガタルリハムシが付いている株と付いていない株が存在した。スイバとギシギシの区別が出来ていない身の現在の私は、この辺りからもスイバとギシギシを見分けるコツを掴むキッカケにでもなってくれればなと思う。

また葉裏に卵が産みつけられてるのも多数確認出来たので、そちらの写真もアップしておく。

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2020年3月26日追記 

数日前に、菜の花を写そうと車を止めた畑で、スイバに発生している黒一色のテントウムシの幼虫のような虫を発見。

直ぐに、コガタルリハムシの幼虫であろうと想像が付いた。