ムラサキケマン

明日が大雪予報ということで、本日は寒風吹く曇天の中、なんとか庭の草むしりを進める。

そんな中、反日陰の場所で、ヤブジラミを発見。根こそぎ抜き去ろうと意気込んだが、茎の先に咲いている紫の花を見て、ふと考える。この植物は、ヤブジラミではないと。

そして、もしかして、これがムラサキケマンかと、呟きながら自問している自分が居たが、実際のところムラサキケマンなんだと思う。

この土地に引っ越してきた時に、大きなモミジの木の下に群落を作っていた絵が蘇ってきた。我が家の片隅でひっそりと代を重ねて来ていたのだと思う。

さて、このムラサキケマンという植物を調べていて分かったことは、毒草ということである。全草にプロトミンというアルカロイドの一種の毒成分を含んでおり、誤って食べると、嘔吐、脈拍低下、呼吸麻痺、心臓麻痺を引き起こすが、誤飲しての死亡例はないとのことでもある。

また、ウスバシロチョウという北方系の蝶の幼虫の食草になるとのことである。

因みに、ムラサキケマンを漢字で書くと、紫華鬘。華鬘とは、仏堂の中で見られる荘厳具である。

マクラギヤスデ  つくば市中部

仕事先で昼休みに敷地内の林を歩きながら、倒木をひっくり返したりすると、結構見れる生物である。

これがヤスデの仲間であるという事を知ったのは、つい最近である。

大きさは、2,5センチぐらい。名前は、マクラギヤスデ。確かに、体節と体節の間に隙間が見えて、線路上の枕木みたいに見える。

ところで、このマクラギヤスデを実際に見て感じる事を書いてみようと思う。

とにかく動かない。生物反応は薄い。ヤスデと分かった最近、指の腹で押してみたのだが、ぶにゅっていう触感ではなく、ガシっていった感じの鎧感が強い。

危険を察知すると隠れようとしたり、逃げようとする昆虫が殆んどの気がするが、このマクラギヤスデは動かない。脚とかも小刻みに動いている気配は伝わってこない。ちょっと、目を離した先に、移動を始めてる気配もない。

ただ、一度倒木をひっくり返した瞬間に木から外れそうになったのか、鎌首を持ち上げた格好になったマクラギヤスデが、短い脚をバタバタさせている瞬間は見たことがある。逆に、あの脚の回転スピードが有れば、結構それなりのスピードで移動できるはずなのにと思ったのも事実である。

防衛本能のない生物。進化の過程が気になる。

モトヨツコブゴミムシダマシ  つくば市中部

仕事の昼休に仕事先にある林の中で撮っていた小さな甲虫の名前が判明したので、投稿してみる。

朽木となった切り株を少しほじっていたら現れた。なんとかさ、手で摘み、切り株の上に載せて写したのが以下の一枚。

最初は、頭部が欠損しているように見えて、穿っている時に頭部を損傷させて、もはや生きていないと思っていた。

ただ、同じ切り株にいる他の昆虫達を探していたら、切り株上のその小さな黒い甲虫が動いているのが視界に入った。

という事で、尾側からや上部からでは写らない頭部を写してみようと掌に乗せて頭部の方から写してみたのが以下の一枚。我ながら、スマホでよく写せた方だと思う。

もう一つ掌に乗せた理由は、この甲虫が出す匂いを嗅いで確認してみたかったからである。こちらの思惑を察してくれたのか、直ぐに掌上に辛子色の液体を垂れ流したので、恐る恐る嗅いでみたのだが、何処かで確実にドンピシャの匂いを嗅いだ事がある。病院系?その場で、ずっと思いを巡らせていれば、その匂いと結び付く場面が出て来そうだったが、限られた昼休憩の時間であったので、とにかく、近い匂いだけは押さえて、その小さな甲虫はリリースしてあげた。そして、近い匂いは、正露丸かな。

さて、このモトヨツコブゴミムシダマシは、朽木の中に暮らしているらしく、大きさは1センチ弱ぐらいが平均サイズのようである。見つけた時は、ずいぶん小さく感じて、5ミリ程度しかないような気がしてたが、今改めて、自分の手のひらのシワと虫のサイズを照合してみると、やはり9ミリぐらいはある気がする。

ちなみに、モトヨツコブゴミムシダマシのモトの意味は、私には分からないが、ヨツコブは、私の写真でも確認できると思うが、胸背部にコブが4つあるところから来ている。

最後にお腹側から写した写真も1枚。