アオズムカデ

ちょうど10日ぐらい前に、庭掃除の際に石のブロックの下で蠢いていたところを写真に納めていた。

もう一枚。

写真は随分と拡大してあるし、そのゴツさがハッキリと写っているが、現物は思いの外小さく10センチなかったのではと思う。

当初、我家の庭に沢山居るアカムカデの一種と思い、気に留めていなかったが、最近、撮り溜めていたムカデの写真を見返していて、この写真のムカデが、アカムカデ科のムカデではなく、オオムカデ科のムカデであると気付いた。

そして、日本で当たり前に見られるオオムカデ科のムカデと言えば、トビズムカデかアオズムカデという事になり、この写真の個体は、どちらなのであろうという事である。

タイトルに、アオズムカデと使用しているが、トビズムカデの可能性も否めないことを認めておくが、私が、この写真のムカデをアオズムカデと紹介したがった理由は、以下の2点である。

✴️同節の色と頭部の色が、同色であり、しかも青っぽい。(1枚目の写真は、微妙に光の反射の関係で色が違うようにも見えるが……)

✴️他の方のアオムカデの紹介で、私の写真の個体のように、脚先の色が薄いブルーに変わっている特徴を挙げたり、実際そうした個体の写真を使いアオムカデとして紹介している記事を結構目にした。

あとは、ここからは、私の主観も大きく入るが、庭にいたこのムカデが10センチに届かないようなオオムカデ科のムカデにしては小さめに感じたこと(アオズムカデの特徴として、トビズムカデより小さめという事実がある)と、トビズムカデの同サイズは、もうちょっと若干細い身体つきをしていないかという主観を抱いている。

トビズムカデの可能性もあるアオズムカデであるが、私の庭に生息していたこともあり、今後、この形態のムカデには、再度必ず出会えると思う……庭いじりすれば、何かしらムカデに出会うみたいな環境なので、今後は、更に、このムカデの観察を続けて、各種ムカデ達との相違点を見つけていければなと思う。

アカムカデ  つくば市中部

ここのところ、ムカデの投稿が続いているので、ここは更にムカデで固めてみようと思う。

セスジアカムカデを容易に見かけること出来る林内より直線距離で7,8百メートルといった辺り(同じ施設の敷地内)に、セスジアカムカデとサイズや形態的に凄い似たムカデが居るのを見つけた。

ただ、ムカデに知識が付いてきた身としては、このアカムカデ科のムカデをセスジアカムカデと同種とするには、どうなんであろうとの知識が備わってきていた。

以下のムカデである。

同じ場所で別の日に撮られた同種と思われる個体の写真もアップしてみる。2枚目の個体の方は、よく見ると、左体側後半部に、明らかに捕食者に齧られたのか、欠損してる部位が見て取れる。

さて、このムカデをセスジアカムカデと違う種に決め付けたがっている根拠は、セスジアカムカデの特徴である背中の縦に連なる筋というか窪みが写真からは見て取れないからである。

こうなってくると、単にアカムカデという種に行き着きたくなるのだが、真実はどうなのであろう。

一応、セスジアカムカデを簡単に見つけれる場所は自然下の林内といった環境で、上のアカムカデが見つかるスポットは、コンクリートの建物周りのアスファルト上の落ち葉や側溝の中である印象を持っている。

週に何度も訪れる場所なので、これからもこのムカデの観察を続けていこうと思う。

セスジアカムカデ つくば市中部

イッスンムカデ、トビズムカデといった具合にムカデの投稿が続いているので、もう1種類、ムカデの投稿をしてみようと思う。

一つ前のトビズムカデと同じ切り株にいたのだが、発見撮影は、数分、こちらのセスジアカムカデの方が早い。

セスジアカムカデの名前の由来は、アカムカデの仲間で、背中に縦に連なる窪みが見て取れるところから来ているらしい。1枚目の写真だと分かりづらいが、2枚目の写真だと、2本の窪みというか筋が結構見て取れる気がする。

もう1枚、別の日に撮った写真を以下に投稿する。

写真だとサイズ感が伝わらないと思うが、大きさは7センチ内外。そして、今の時期は、この7センチ前後の同サイズばかりで、様々なサイズが入り乱れて混生している場面を見た印象は殆ど記憶にない。

そして、この7センチぐらいが、このムカデのマックスサイズであり、比較的市街地の人家周りで見かけるトビズムカデとの相違点は、脚の太さである気がする。オオムカデ目オオムカデ科に属するトビズムカデの仲間達は、脚がもっと太く若干短く見える。特に最後尾の尾節とそのひとつ手前の胴節から出る脚は形状が大きく違うように見える。

さて、このセスジアカムカデ………林内の倒木下等で頻繁に出会う種であるが、オオムカデ目オオムカデ科のトビズムカデの仲間達が備えているような噛んで攻撃してきた時の毒の強さは、持っているのであろうか?

オオムカデ目オオムカデ科のムカデ達が強力な毒成分を持っていて、今回のセスジアカムカデのようなオオムカデ目アカムカデ科に属する中型の種類には、毒は無いとか、噛まれても対して毒の影響は無い等の様々な記事を目にした。高校生の時に、就寝中に、トビズムカデに噛まれて、痛みで飛び起きた経験がある身としては、この辺のムカデの種類によっての毒の強さには、とても関心がある。

余談だが、そのトビズムカデに噛まれた時のことを思い出すと、就寝中に足の甲にズキッというかなりの激痛が走り、過去に何故かムカデに噛まれたことはないのに、犯人はムカデだろうと思った。布団をめくると、案の定、大きなトビズムカデが居た。私がムカデと対峙するのに使った武器は思い出せないが、とにかく、その場で徹底的に息の根を止め、生き返らないように密閉できる容器に水を張り、その中に沈めたのを覚えている。ムカデに噛まれた瞬間の激痛は忘れられないが、その直後にムカデと対峙処理し、ひと段落すると、また眠りに就ける程度の痛みなのかもしれないが、就寝中で意識が弱いはずの状況下でのあの激痛は、目覚めてる時だと痛み倍増かと想像するとゾッとする。