トビズムカデ

最近、やっとムカデの見分け方のコツを掴んできたので、昨日のイッスンムカデに続いて、本日もムカデの投稿を続けてみようと思う。

昨日、仕事先の林で昼休みに見つけ写真に撮っていたムカデは以下のムカデである。

脚が派手なオレンジで、頭も赤茶色系でなので、アカズムカデ(赤頭百足)としたいところだが、ネット上で学んだ結果、アカズムカデというのは、トビズムカデ(鳶頭百足)の亜種であり、種としては独立していないとの記事を読んだので、トビズムカデとした次第である。

因みに、アオズムカデというのは種として独立しているような記事を読んだ。アオズムカデの特徴としては、頭部と胴節の色が同じみたいに紹介されていた。

この日、この派手なトビズムカデが出てきた同じ切り株には、実際には、何匹ものアカムカデの一種が沢山いた。最初は、トビズムカデに比べると小さめのアカムカデの一種が成長したら、上のムカデになる可能性や雌雄の違いも視野に入れたが、これまで近隣で写し撮り溜めていたムカデの写真を見比べているうちに、両者の間に大きな違いがある事に気が付いた。

その違いというのは、一番最後尾から2番目の胴節から出ている脚が、トビズムカデの仲間達は明らかに短い気がする。アカムカデの仲間達やイッスンムカデの仲間達は、この最後尾から2番目の胴節から出ている脚が、一番最後尾の尾節から出ている尻尾みたいな長い脚と同じぐらいの長さがあるように見える。そして、明らかに(なんとなく)トビズムカデの足の方が太短く見える。

また、種が違うと分かってからは、色々な相違点に気がつき始めたのだが、先ずは大きさ。アカムカデの仲間達は、大きくても7センチぐらいのサイズがマックスである。今回の写真のオレンジ色の脚が派手なトビズムカデは、12センチぐらいあったと思う。

他には、落ち葉や石の下にいるのは、大概が7センチ止まりのアカムカデの仲間達で、近隣では、この大型になるトビズムカデの仲間には、あまり出くわさない。うちの庭にも、7センチ止まりの中型のムカデは無数に居るが、大きいトビズムカデは見たことがない気がする。ただ、昨年、隣家のコンクリート塀に夜に、いつもより明らかに大きく脚の赤さが印象的なムカデが止まっていた事があった。子供達と見つけて、直ぐに家の中にスマホを撮りに戻ったのだが、写真に収めようと再度その場に行った時には、既に何処かへと姿を消してしまっていた。おそらく、上の写真と同じ亜種かと思われる。仕事先と自宅の距離は20キロメートルぐらいであろうので、比較的広範囲に生息が渡っている亜種かと思われる。

最後に、ムカデに知識が付いてきて、納得し始めるべきか迷っている事に、噛んで毒を注入してくるムカデは、トビズムカデ達を含む、オオムカデ目のオオムカデ科に属するムカデ達との事である。同じオオムカデ目のアカムカデ科に属する中型のムカデ達は、噛んだり毒注入しないとの事だが、まだちょっと不安は残る。

アカシマサシガメ  

最近、仕事先で昼休に写していた写真を使い、カメムシの仲間を一種、紹介してみようと思う。

仕事先の林内の無造作に倒木が集められたスポットに居た。大きさは、1センチちょっとといったいったところで、この時期にこの姿を考えると、成体で越冬していると思われる。

見ただけで、サシガメの仲間であることは分かったが、名前は、アカシマサシガメ。もっぱら、ヤスデ類に口を差込み、栄養を吸収して生活しているサシガメのようである。

確かに、このアカシマサシガメを見つけた林内には、倒木は多く、朽木の中に色んな種類のヤスデをよく見かける。

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2020年5月6日追記

昨日の夕方、寸暇を惜しんで、庭の草取りをしていた。すると見慣れたサシガメが2匹現れた。

最初の投稿の個体と若干、胸背部の形態や翅の紋様に違いが見て取れるが、同じアカシマサシガメだと思う。

アカシマサシガメをよく見かける森と自宅との距離は、20キロメートル。長い年月の間に、地域間で個体に差異が生まれているとも考えたいが、真実は分からない。

ところで、我が家の庭に、このアカシマサシガメが餌にすると言われているヤスデの類は、そんなに居ない気がする。何を食べてるんだろう?

イッスンムカデ つくば市中部

先程、仕事の合間に、近くにあった木の板をひっくり返してみた。

すると、直ぐにムカデが2.3匹視界に飛び込んできた。

素早く動き回るムカデ達であったが、私の目は、いつも見ているムカデ達との違いに気が付く事が出来た。

明らかに胴節の数が少なく、よって脚の数も少ないような気がした。

この脚の数の少ないムカデに心当たりのあった事もあり、撮った写真を元に、空いた時間にネットで調べた結果、イッスンムカデという種に行き着いた。

イッスンムカデのイッスンは、昔の長さの単位の一寸(3,03センチ)から来ていると思われるが、私が見つけた個体は、少し大きく4センチ内外あったと思われる。

この脚の数が、15本で、3センチ内外の写真のような赤茶色の色合いが、イッスンムカデの特徴である。

よく人工的な環境では、あまり目撃されず林の中の倒木や朽木で見られるとの記事を読んだが、私が見つけた場所は、コンクリート剥き出しの建物周りに敷き詰められた玉石の上に無造作に置かれた薄めの木の板の下に居た。

逆に、隣接する林の中の朽木回りでは、脚の数が20本以上にに見える少し大きめのアカムカデ属のムカデ達が優先種になっている気がする。

一応、イッスンムカデの紹介記事の中には、人の事を刺したり噛んだりしないとの記事を見つけたが、大きなムカデに刺され激痛を経験してる身としては、ここは、現時点では、鵜呑みにせずにちょっと慎重になっておこうと思う。それぐらい、ムカデに噛まれた痛みは強烈だったのが、頭から離れない。