近隣の秋の自然下で、一番間違い無く赤やオレンジに綺麗に紅葉している木と言えば、ヤマハゼなのではと思う。
そして、鳥が種を運ぶのか、近隣の自然下では、結構至る所で目にすることができる。
ヤマハゼを意図的に植林すれば、秋には結構人目を引くスポットを作れると思うが、一般的に紅葉を演出しようとするとモミジとなってしまうのである。
ただ、モミジの紅葉は、ヤマハゼより1ヶ月は遅い。そして、モミジが綺麗に紅葉する12月の頭には、平均気温もグッと下がり、ちょっと身震いしながらのモミジの紅葉鑑賞になってしまうのである。寒さで、紅葉を楽しむ余裕なんか持てない日が、ほとんどとであるという事である。
そういう意味からも、11月の半ばのまだまだ暖かい陽射しの中で、綺麗な鮮やかな紅葉を見せるヤマハゼは、私にとっては、まさに秋を的確に象徴してくれる落葉中低木なのである。
ただ、滅多に樹高10メートル以上に育ったヤマハゼとかには出会わない。大抵は、クヌギやコナラ等の落葉高木をメインにした雑木林の林縁等の要は日差しが充分に当たるところにしか育っていない。
元々、何十年も生きる長命の樹木ではないと思うし、この斜面で綺麗な紅葉を見せるヤマハゼも、ゆくゆく隣りの木々が大きく育ち、充分な日差しを受けれなくなると、自然と枯れていってしまうのかなと思う。
ヤマハゼ……とても、綺麗な紅葉を見せる落葉中低木だと思う。因みに、近隣の自然下にはヤマハゼばかりで、ヤマの付かないただのハゼは、公園等の人為的な環境にしか植えられていない気がする。
あくまでも、私の主観だが、ヤマハゼとハゼを遠目に見分ける基準としては、ヤマハゼの方が紅葉の色が赤から黄オレンジまで様々な気がする。ハゼの方が、ちょっと濃い赤みたいで単色の紅葉を見せている気がする。そして、ハゼの方が、ヤマハゼより、少ししっかりと大きく育っているような気もする。