ムーアシロホシテントウ 幼虫 Calvia muiri (Timberlake, 1943)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていたテントウムシの幼虫である。

何というテントウムシの幼虫なのか気になり、調べたところ、ムーアシロホシテントウの幼虫が臭いなとの結論に至った。

ムーアシロホシテントウは、低木の白渋病菌類を食べるテントウムシだが、ムーアシロホシテントウ自体、近隣でそんなに見かけないテントウムシの気がする。

ムーアシロホシテントウの生息分布は、国内は、北は、北海道から、南は奄美大島辺りまで。海外は、韓国、台湾、中国の東部の長江流域に生息しているようである。

コスズメ 成虫  Theretra japonica (Boisduval, 1869)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

違う角度からの写真をもう一枚。

大きさは、前翅長30ミリちょっとぐらいであったであろうか。

この雰囲気のスズメガで、真っ先に思いつくのは、セスジスズメだったので、セスジスズメを当たると、とても似た種にコスズメという種がいる事を再確認した。

では、セスジスズメなのか、コスズメなのかを、慎重に吟味してみると、上の写真の個体は、コスズメであることが分かった。

セスジスズメとコスズメの成体の違いとしては、セスジスズメの方が、名前の由来にもなっている背の筋がハッキリ目立つようである。他にも、上翅上のラインも、もっと濃くクッキリしている気がする。

幼虫の食草はというと、コスズメもセスジスズメも、どちらもブドウ科のヤブガラシなんかが知られているが、最近、庭のヤブガラシで見かけるのは、セスジスズメの幼虫ばかりで、ここんところ、コスズメの幼虫を目にした記憶が随分とない。そういった意味では、少しラッキーな出会いであったかもしれない。

コスズメの生息分布は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の分布は、朝鮮半島、台湾、中国大陸の東部からの報告が上がっているようである。

一方で、結構雰囲気の似ているセスジスズメの生息分布も記しておくと、国内は、殆ど被っているが、南方系の種らしく、海外は、西はインドまで、南は、東南アジアを経て、赤道を通過してオーストラリアまで広く生息しているようである。