クサシロキヨトウ 成虫 Mythimna loreyi (Duponchel, 1827) 2

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

前翅長17ミリぐらいだったと思う。

ヤガ科のキヨトウと語尾に付く蛾のどれかであろうとの予測は立ったが、種名は、クサシロキヨトウだと思われる。(一応、スジシロキヨトウという似ている種もいるが、翅を上から見た時の山型の小黒点の列が2列になるらしい。上の写真の個体は一列である。)

幼虫の食草は、イネ科のトウモロコシが知られている。

このクサシロキヨトウの生息分布の方は、国内は、北海道以南……屋久島辺りまで。海外の生息分布は、韓国、台湾、オーストラリア北東部、アフリカ大陸南部沿岸、パキスタン辺り、ヨーロッパ各地から生息報告が上がっているようである。パキスタンあたりから濃く報告されているのが気になった。イ

ネ科のなんらかの作物と共に移動を広げ中の蛾と認識した。

ナミスジコアオシャク? 成虫 Diplodesma ussuriaria (Bremer,1864)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長7-8ミリぐらいだったと思う。

種名は、ナミスジコアオシャクかなと思う。

幼虫の食草は、クリ、チャノキ、ネムノキ、ノイバラ、ウコギ等が知られているようである。

生息分布の方は、国内は、本州から屋久島辺りまで。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。

とここで、この蛾の紹介において、あるサイトで、翅を閉じ気味に止まっている事が多いとの記述があったが、これを読んでピンと来るものがあった。我家の外灯下に、このサイズで、薄緑から薄黄まで色合いに幅を持たせながら、翅を閉じ気味に止まるアオシャクが時々訪れている。

翅を閉じられてしまうと、なかなか翅表の紋様から種を特定し難く、どうせ過去に投稿済みのアオシャクの仲間であろうとスルーしてしまっていた蛾達がいるが、それらのうちの大半は、このナミスジコアオシャクだったのではと思うようになった。

シロエグリツトガ 成虫 Glaucocharis exsectella (Christoph, 1881) 2

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長5-6ミリぐらいのとても小さい蛾であった。

触角を背負っていて、下唇髭がフサフサで長い事から、ツトガ科のツトガ亜科の蛾であろうとは予測が付いたが、調べたところ、シロエグリツトガだと分かった。

確か、シロエグリツトガは投稿済みであったと、過去の投稿を振り返ったところ、少し前にも、シロエグリツトガの二度目の投稿をしていることに気が付いたが、その二度目のシロエグリツトガの写真は、上の写真の個体より全然色が濃く、シロエグリツトガではなく、ハイイロエグリツトガという種だと気が付いてしまったのである。近々、その投稿を訂正しておこうと思う。

以下は、その時の投稿のコピーの一部である。これで、シロエグリツトガの情報は伝わると思う。

幼虫は、スギゴケ科(ナミガタタチゴケ)を食べるとのことである。

生息分布は、国内は、ネット上に書かれている一般的な情報をそのまま載せると、北海道南部から九州近海まで。海外の生息分布は、ちょっと掴めなかった。