トウキョウコオオベソマイマイ Aegista tokyoensis (Sorita, 1980)

近隣で時々見かける小さめのカタツムリである。

以下の写真は、今年の梅雨時に我家の庭で写したものである。今は、このカタツムリは、殻に潜り込み休眠状態である。

大きさは、殻径8-9ミリぐらい。このカタツムリに関しては、思ったより、大きく成長するんだなとの印象を持っていた。

最近、手に入れたカタツムリハンドブックによると、トウキョウコオオベソマイマイという種ではなかろうかとの結論に至っている。

ただ、このカタツムリは、元々我家の敷地にいたというよりは、何処かで捕まえて来たものを、私が庭の朽木(元々は椎茸かなんかのホダ木)に捨てたものが繁殖していると思われる。その証拠に、その朽木周りに、集中している気がするからである。

では、何処で捕まえたのかの記憶を辿っても、全然思い出せないのである。しかし、ラッキーなことに、少し前の写真を振り返っていたら、トウキョウコオオベソマイマイと思われる個体の写真が出て来た。写真のデータから、生息場所の一つは割り出せた。

その時の写真を殻高のイメージが湧くように、2枚アップしてみる。

殻高が分かるのをもう一枚。

このカタツムリは、とにかく軟体部の黒さが特徴のカタツムリの気がする。

上の一枚は、我家の庭を梅雨時の夜に活発に動き回っていた個体である。

以下は、同じく、昼間に活動していた個体。

エンスイマイマイ Trishoplita conospira (Pfeiffer, 1851).

今年になって、この小さなカタツムリを見つけれるようになった。

大きさは、殻径、殻高共に6ミリ以下のことが多い。

この小さなカタツムリは、桑の木の葉裏にいた。近隣の小さなカタツムリは、殻高がないものが殆どなので、この殻高は珍しいなというのが率直な感想だった。

そして、「やったー、ニッポンマイマイの幼体を見つけた?」みたいに最初思いそうになったが、段々と、木の少し高い所の葉裏に、果たしてニッポンマイマイがいるかなという疑問の視点も生まれ始めていた。

同時に、このサイズが、このカタツムリのマックスサイズではないかとの正解への路線も頭の片隅に芽生えて来ていた。

最近手に入れたカタツムリハンドブックを参照すると、エンスイマイマイという種が浮上して来た。

さて、このカタツムリの存在に、今まで気が付けなかった理由は、このカタツムリが葉裏にいるということである。桑の木の葉裏にいる事を知ってからは、あちこちで、桑の葉裏をチェックするようになったが、かなり高確率で出会えるカタツムリだと知った。もちろん、桑の木以外にも、高確率ではないが、いたりはする。

さて、このエンスイマイマイと呼びたいカタツムリは、関東地方のカタツムリだと言われている。近隣の色々な場所のこのカタツムリを見ていても、あまり個体変異を感じさせないカタツムリの気もする。

ヒタチマイマイ 大漁 Euhadra brandtii (Kobelt, 1875) 2

先週末は凄く暑かったのだが、近所の散策中に、ヒタチマイマイが沢山いる辺りにも行ってみた。

ヒタチマイマイは、樹上性のカタツムリで、大概は、木の葉にくっ付いてじっとしていることが多いが、こんな暑い日には、どうしてるんだろうと興味が湧き、いつものクワの古木群を見て回ると、相変わらず葉っぱの上でじっとしていた。

観察用にと、何匹か持ち帰って来た。

ところで、このヒタチマイマイが樹上生活を選ぶようになり、枝の先の先の葉っぱの方に集まるようになった理由って何であろうと考えた時に、捕食甲虫達から逃げているというのは正解なんだろうか?と思うようになっている。

近隣で、このぐらいの中大型のカタツムリを狙ってる奴らで知っているのは、マイマイカブリにコクロナガオサムシにオオスナハラゴミムシ辺りであろうか。もちろん、もっと小さなゴミムシ達の仲間にも狙われるかもしれない。

ただ、彼らは、翅が退化して飛べない種も多い。実際に、そうした大型の地上徘徊性甲虫達が、樹木の細い枝先まで執念で登っていったり、高いところのカタツムリのところまで一気に飛んで移動している場面は見たことがない。

真偽は分からないけど、どのカタツムリにも言えることだが、ゆったりとした気持ちで楽しみながら辺りを見回して歩いていると、意外と見えてくるのがカタツムリで、急いで、慌てて移動(車なんてもっての外)していると見えないのがカタツムリかもしれない。

カタツムリがいなくなったと言われて久しいが、原因の一つには、身近な自然をのんびりした気持ちで見れなくなった人達が増えた事もあるのかもしれない。