フタナミトビヒメシャク  成虫

数日前に自宅の壁に張り付いていた蛾である。

かなりメリハリのある特徴ある紋様をしていたので、種に辿り着けそうな予感はしてたが、800種ぐらい居るシャクガの中から、フタナミトビヒメシャクという種と判明。

ただ、ヒメというほど小さい印象は受けず、開張サイズで3センチぐらいあった気がする。年2回発生で、春発生の個体は大きめとの記事もあったから、そういうことか。

また、雄の触角は櫛髭状との記事も読んだ。写真の個体は、櫛髭状の触角には見えないから、雌なのかな。

このフタナミトビヒメシャクの幼虫は、所謂、あの細い楊枝みたいな尺取虫だが、食草は何でも食べる感じで幅広い。

我が家の庭で、たまに見かけるあの極細の尺取虫の成虫として、このフタナミトビヒメシャクも、候補に挙げておきたい。

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と投稿しておきながら、過去にこのフタナミトビヒメシャクの幼虫の投稿を自信なさげにをしていたのを思い出した。

その時の尺取虫が、このフタナミトビヒメシャクの幼虫かは、今だに確証はないが、今回の自宅庭でのフタナミトビヒメシャクとの出会いで、そうした極細の尺取虫がどんな成虫になるのかをしっかり見届けてみたいとの野望?が出て来た。

成虫になるまで飼うなり、そうした極細の尺取虫の特徴を細部に渡って見極めるなり、人知れず頑張ってみようと思った。

何のために、誰のためにと言われそうだが………そんなの関係ない。強いて言うなら、地球の為かな。笑

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2021年4月14日追記

ちょうど昨晩が、フタナミトビヒメシャクの羽化日なのか、我家の外灯下で、翅ピンの複数個体を確認出来た。

比較的地味目な色合いの蛾だが、その中では、メリハリのある色彩を持った個体と思えた写真を以下に。

トビモンハマキ 成虫

数日前に、家の壁に止まっていた蛾である。大きさは、小さめ。

一か八かで、黄土色の蛾で検索したら、ラッキーな事に、同じ紋様に近い蛾がヒットして来た。どの方の投稿でも、サイズは7ミリぐらいと書いてあったが、私が見たものも、同サイズだった。

紛らわしい似た紋様の蛾は、同じハマキガ科ハマキガ亜科の蛾の中に数種あったが、違いはサイズである。このトビモンハマキは、同科の中でも小さい方の部類に入る。

幼虫の食草は枯葉との事だが、少し前に近隣のあちこちの落ち葉ザクザクの雑木林で飛び回り始めた(飛ぶというより地際をチョコチョコ逃げ回っている)小さな蛾達の中に、本種も含まれている気がする。

ハナイカダ

昨日、子供達にせがまれて、近所の山林を探検した際に、この植物を見つけた。

直ぐにハナイカダだと分かる。

子供達を呼び、葉の上にある粒みたいのが花だと教えると、えーって感嘆の声を挙げている。ただ、お父さんには、子供達が本当に好奇心を抱いたか、お父さんを喜ばせるために、大袈裟なリアクションをしたかは見抜ける。ズバリ後者だろう。

さて、このハナイカダは、雌雄異株で、葉の上に咲く花も雄花と雌花で当然違いがある。

おそらく、下の写真の花が雄花だと思う。下の写真に写っているような昆虫達(セマダラハバチの一種)が吸蜜中に身体に付けた花粉を雌花に届けると受粉し、雌花が実になるのだと思う。

それにしても、このハナイカダという名前………こないだ家に来た近所の方が、家の庭からもぎったハナイカダの小苗をくれるのと一緒に、「昔の人は良い名前つけたもんね。素敵な名前だと思わない?」と同意を求められた事が有るが、本当に素敵な名前だと思う。

本当に風流な名前だと思う。と同時に、少しづつ風流な気持ちが、日本人の世代の移り変わりと共に薄らいできている勘がする。

グローバル社会になり、より地球規模での問題解決への連携の必要性が重要視されていく事になる近未来において、日本人にも、もっともっと世界標準の考え方が求められた方が良いと私は思う派である。

一方で、風流や侘び寂びや日本人ならではの自然観みたいなものは、絶対に日本人のアイデンティティーとして大切に育くみ続けていかなければならないと思う派でもある。