ニッポンマイマイ 産卵

少しタイムリーでは無いが、9月の半ば(16日ぐらいだったと思う)に、自宅に持ち帰って飼育中であったニッポンマイマイが産卵していることに気が付いた。

卵の数は、9個。カタツムリの卵を初めて見たが、思っていたより大きい。

あれから、約20日、卵が少し大きくなり少し黄色っぽくなった気がする。果たして、無事に孵化してくれるのだろうか……孵化して欲しい。

アオツヅラフジ

9月の半ばに仕事先で、ヒメエグリバという枯葉に擬態してると思われる小さな蛾の写真を撮り、このブログにも投稿していたが、その幼虫の食草のアオツヅラフジも、家の近所で見つけて写真に収めていたのを思い出した。

本日、そのアオツヅラフジの投稿をする。

紛らわしい種類には、オオツヅラフジという種があるが、実の付き方から、アオツヅラフジの方だと思う。

さて、このアオツヅラフジなる名前は聞いたことがあるが、殆ど馴染みはなかったツタ植物。そして、この青い実含め実際は根から茎まで、全ての部位に有毒成分があるという事である。私などは、有毒イコール猛毒と思ってしまうタイプだが、有毒なのであって、猛毒なのかどうかは、私には判断しかねない。

この毒成分であるアルカロイドの各成分は、毒にも薬になるようである。というのも、漢方の世界では、このアオツヅラフジの根塊等を乾燥させて、粉末にした物を木防己と言い、煎じて飲用すると、利尿効果他があるらしい………製薬会社も、他の漢方の成分と調合して、木防己湯という名で販売しているが、説明書きの効能のひとつには、慢性心不全への効果が有ると書かれている。

一方、アマゾンの奥地の未開の人達は、ツヅラフジ科の一種のツタ植物を乾燥させて粉末にした物を他の粘性のある植物の粉と混ぜて作ったものを、矢尻の先に塗り毒矢として使って来た歴史がある。そして、この毒は、心臓や呼吸系統を随意に動かしている筋肉を弛緩させる成分だと解明されている。矢に射抜かれた動物は、呼吸系統を動かしている筋肉を止めて死に至るとの事である。(実験的にその呼吸の止まった動物に人工的に肺に空気を送り込み続けると、死にはせず、毒の成分が体内から抜けると、呼吸も戻るみたいな記事も見つけた。真偽は分からない。ただ、人工呼吸の救命処置の必要性には繋がる内容の気がする。)

この木防己は、漢方の世界では、アオツヅラフジとオオツヅラフジの2種から作られるものがそれぞれ区別されていないが、現実のところ、成分には違いがあり、今回の投稿の主役のアオツヅラフジから作られた木防己を、服用し続けると、腎不全を起こすとの報告が上がって来たみたいである。ゆえに、現在、木防己を作る時には、このアオツヅラフジの方は、使われていないのでは無いかと思う。

あと、このアオツヅラフジの木防己には、鎮痛を生み出す成分も入ってるとの事である。

ウリハムシ

仕事先で写した昆虫の写真を紹介することにする。写真のデータでは、9月12日撮映となっている。

名前は、ウリハムシ。体長1センチにも満たない凄い小さな甲虫である。

名前が示している通りに、ウリの仲間が好物である。写真でかじっているのも、ウリの仲間(現時点では、正確な種名が分からない)である。

この写真からも見て取れるように、葉っぱに丸く円状の噛み跡が刻まれているのが分かるだろうか。(この写真では、切取線みたいな仕上げになっている。)

これは、トレンチ(塹壕)行動と呼ばれる行動で、ウリ科の植物が食害され始めた時に食べられまいと出す苦味成分を最初に掘りや壕みたいな形を作り断ち切る事によって、食べる部分へと生成された苦味・渋味成分が来ないようにする目的でやっていると言われている。

ちなみに、このウリハムシは切取線みたいな仕上がりで、苦味成分の到達を防ぐ塹壕を作っているが、過去に同じ科のクロウリハムシを観察した時には、葉の表面を少しかじり剥ぎ取るみたいな感じで円状の塹壕を作っていた気がするので、これが種によっての特徴なのか、今後、意識して観察するポイントにしたいと思う。