モンシロナガカメムシ Panaqolus albomaculatus (Kanazawa, 1958) 2nd

先ほど、庭の手入れをしていたときに見つけて写真に撮っていたカメムシである。

大きさは、体長7-8ミリぐらいだったであろうか。

形状からナガカメムシの仲間の気がしたが、調べてみたところ、モンシロナガカメムシと判明。

モンシロナガカメムシは、過去の投稿を確認したら、2年前の3月18日にも投稿していることが分かったが、その時使った写真よりは、今回の方が大きな写真が撮れたので、再投稿している。

マメ科、イネ科、シソ科、意外と何にでも集まるカメムシのようである。

さて、地上徘徊性のこのカメムシの生息分布の方は、国内は、本州以南…‥九州まで。海外は、朝鮮半島には確実に生息している予想が出来、ロシア沿海州南部、中国の一部の沿岸部にも生息している模様。

同じ属に所属するシロヘリナガカメムシと、ネット上では画像が混同しているケースが少しある事にも気が付いた。

ヒガシニホントカゲ Plestiodon finitimusOkamoto et Hikida, 2012 2nd

数日前に、庭の草むしり中に、斜面の穴から飛び出してきた感じである。

小さい幼体であったので、力も弱く捕まえやすかった。

所謂、トカゲであるが、正式な種名は、ヒガシニホントカゲである。

もう少し大きくなると、雄は、背中の3本のラインが薄れて、茶色っぽい雰囲気が出てくるみたいである。ただ、大きくなっても、上のようなラインのはっきりした個体ばかりに出会う気もする。雌ばかりに出会っているのであろうか?

さて、このトカゲ(ヒガシニホントカゲ)は、同じ爬虫類のカナヘビと比べると、近所で全然出会えない気がする。そして、少し標高の高い山の中腹とかだと目にする確率が高くなる気がする。私の記憶で、1番高いところで出会ったヒガシニホントカゲは、標高700メートルぐらいの場所であった。

ちなみに、ヒガシニホントカゲは、準絶滅危惧種に指定しているのが、埼玉県と福島県。絶滅危惧II類に指定しているのが、栃木県。絶滅危惧Ⅰ類に指定しているのが、千葉県。他に、静岡県と滋賀県が、要注目種みたいな括りで扱っているが、どちらも、純粋なヒガシニホントカゲの領域かどうかには慎重なアプローチが必要だと思う。

ところで、元々は、日本国内にいるトカゲは、全部同一種に思われていたのだが、近年になって、大まかに東日本にいるのがヒガシニホントカゲで、近畿以西にいるのが、ニホントカゲで、伊豆半島や伊豆諸島にいるのがオカダトカゲと、遺伝子レヴェルで区別されるようになったのである。

では、どういう棲み分けになっているかというと、ヒガシニホントカゲは、ロシア沿海州にもいるようであるが、フォッサマグナが出来上がり、日本列島が東西へと分断された2000万年前ぐらいに種分化していったのであろうか。伊豆半島も違うプレートであるので、ここのオカダトカゲも、何かしらの微妙に違う進化を辿った可能性も否めない。

とにかく、フォッサマグナの形成された時代の前に、恐竜は絶滅しているが、同じ爬虫類のトカゲが今と殆ど同じ姿で存在していたと考えたくなってしまうが、真実は、もう少し多角的に、アプローチしないことには何とも言えない。

Ricanula sublimata (Jacobi, 1916) or Pochazia shantungensis (Chou & Lu, 1977)

昨晩、我家の庭で、以下のハゴロモを見かけた。

最初は、よく見かけるアミガサハゴロモかと思ったが、側にいる正真正銘のアミガサハゴロモより明らかに大きい。

見たことのないハゴロモだと思い、調べてみると、5、6年前から目撃情報のある外来のハゴロモだということである。

チュウゴクアミガサハゴロモとの和名が付いたとの紹介もあったが、現段階では鵜呑みにしないでおこうと思う。

ちなみに、私がインターネットを使い調べたところ、Ricanula sublimata (Jacobi, 1916)は、台湾や韓国からの報告があり、緑がかった要素があり、上の写真の個体とは似ている気がする。

一方で、Pochazia shantungensis (Chou & Lu, 1977)で出てくる画像は、韓国からの報告が上がっており、赤茶色い感じで、ちょっと上の写真の個体とは違うように見える。

今回、初めて、この種の存在に気が付いたが、今後も動向を観察して行きたい。