アヅチグモ

1週間ほど前に近所の里山を散策した時に撮っていた蜘蛛の写真を、名前がが分かったのをキッカケにブログにアップすることにする。

名前は、アヅチグモ。♂の体長は、2,5ミリほどで、褐色の個体が多い。♀の体長は、6〜7ミリほどで、全身真っ白の個体が多い。ゆえに、上の写真の個体はメスだと分かる。ただ、雄雌共に、小さな斑紋が入ったり、個体変異は大きい。

ネット上では、自らの個体より全然大きな獲物を捕らえる事も多いとの記載が有ったが、確かに私が目撃したのはトンボを捕まえている瞬間だった。

ただ、気になったのは、このトンボは既に死んでいて、全然暴れたりしていなかった事である。この蜘蛛を発見出来たキッカケは、折り曲げられた葉っぱの中に、トンボが挟まれていたので、昆虫には可哀想だったが、その葉っぱを開いてみたら、この蜘蛛が鎮座していたという流れである。

それにしても、この大きなトンボを、どうやって大人しくしたんであろうか?時間をかけて死ぬのを待ったのであろうか?それとも、死んだものを、樹上まで引っ張り上げて来たんであろうか?

疑問が残る。

クロウリハムシ

昨日、子供達を連れて、近所の里山を散策中に、このミニミニの甲虫が、葉を明らかに食害しているのが目に付いた。

その時に撮っておいた写真が以下のものである。

写真だと分かりづらいが、体長5ミリちょっとぐらいの甲虫である。ぱっと見て数匹が視界に飛び込んできたが、数の割には、食害の痕が目立っていた。

このとても小さな甲虫は、名前の通り、ウリ科の植物が好みらしく、ヘチマの花が集中的に食べられてしまったり、カーネーション(ウリ科なのか?)の花が、大打撃を受けた等の記事を読んだ。

この小さな甲虫の習性としては、集団で越冬(テントウムシも同じ)して、翌年の5月6月に産卵するようである。

また、今回載せた写真が良い例になっているが、葉を食べる時の食べ方に特徴があって、先ず葉に丸い筋を噛むことによって付けてから、その円の内側の葉っぱを食べ始めるらしい。これはトレンチ(塹壕)行動と呼ばれていて、植物が食べられまいとする本能からか、防御反応で精製する渋味を断ち切る為に、最初に堀(塹壕)を作って、渋味の進出を止めているとも、推測されている。

植物の渋味と昆虫による捕食の関係、人間が誕生する以前から脈脈と作り上げられてきたであろう相関関係。ちょっと面白いテーマに、出会った気がする。

アカサシガメ 幼虫 成虫

数日前に庭の草むしりをしていた時に、鬱蒼と雑草が茂る一帯を開拓中に、この派手な昆虫が現れた。

最初は、蜘蛛かと思い、蜘蛛で検索を続けるもヒットせず、そのうち、偶然にもサシガメの幼虫が、このような姿をしている事を知り、この幼虫がアカサシガメの幼虫であることが分かった。幼虫は、殺さずに放置したので、そのうち成虫になった姿を見せてくれればなと期待している。

ところで、皆さんは、サシガメなる昆虫を知っていたであろうか?正直、私は最近知った。ヒロヘリアオイラガの天敵として、外来昆虫であるヨコヅナサシガメなるサシガメが、かなり実績を上げるという研究論文の紹介を読んで、サシガメという昆虫を知った次第である。要は、肉食性のカメムシといったところなのかな。

鋭く突き出た口で、イモムシやケムシを始めとした小昆虫を突き刺し栄養分を吸汁する生態を持っている昆虫が、サシガメである。

1、2ヶ月前に、我が家の庭に、アカイラガの幼虫が大量発生してる投稿をしたが、その後、大きく育ったアカイラガの幼虫を、殆ど見る事がない。私の予想や期待以上に捕食者に食べられてしまっているのかなと想像し、今回の投稿の主役であるサシガメの仲間も一役買ってくれてるのかなと思うと、我が家の庭の重要な一員として、大切に付き合って行きたい昆虫として、今後も見守っていきたいと思う。

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2020年4月27日追記

最近、アカサシガメの成虫と思える個体に出会え写真に収めたので、アップしてみたく思う。