ミノウスバ

我家の庭には、二本のマユミが植えられている。かれこれ10年近く前に、家族で箱根に旅行かドライブに行った時に、立ち寄った箱根恩賜公園に植わっていたマユミの木の下に落ちていた種を持ち帰り、種から大切に育てた2本のマユミである。

そして、この2本のマユミのうちのカミキリムシや毛虫に痛め続けられて樹勢の弱まりがちな方の1本が、ここ数年、このミノウスバの標的にされる。

昨年も気が付いた時には、時すでに遅し。殆ど枝だけ状態になってしまっていた。その時点まで、気が付いてあげれなかった我が身の忙しさを悔やむ。

そして、今年もまた、ミノウスバはやって来た。

ただ、今年は、発見が少し早かった。このマユミの木の周りにあるモミジの園芸種を剪定した際に、大きく落とした枝が、そのマユミの木にぶつかった途端、ザッと50匹以上のミノウスバの幼虫が、細い糸で垂れ下がる形で、ドンっと目の前にぶら下がったのだった。

ミノウスバの幼虫には可哀想だったけど、マユミを守るために、ぶら下がっている幼虫はハサミで片っ端から半分に切っていった。それから、10日ぐらいは、たまに、マユミの木に、ドンっと振動を与えては、ぶら下がったミノウスバの幼虫を切っていった。

暫くすると、木に振動を与えても、ミノウスバの幼虫は落ちてこなくなり、代わりに地面を徘徊してるミノウスバの幼虫に出くわす事が多くなった。

後で分かった事だが、ある程度成長すると地面に降りて、石の間や石の下等の適当な場所を探し、サナギになっていくとの事だった。ちょうど、そんな移動中のミノウスバの幼虫を撮った写真が以下の一枚。(2019年5月5日撮影)

このミノウスバの幼虫の好む食草は、ニシキギ科の樹木の葉っぱとなっている。我家には、ニシキギ科の植物としては、銀マサキの生垣があり、食害されるマユミから直ぐの所には、北茨城の渓谷産の野生のニシキギ(持ち帰って来た時には、樹高4センチぐらいで何の木かも分かってなかったけど、)が、3メートルぐらいに育っているが、どちらにも、ミノウスバの幼虫が発生してるのは見た事がない。

マユミが一番好きなのかなぁ〜。

シロオビノメイガ 成虫

シロオビノメイガという蛾の存在を知ったのは、身近な昆虫達に興味を持つようになった今年になってからの事である。

先ず、シロオビノメイガに関して気付いた事から書くと、同じサイズの同じような行動をしている蛾の仲間の中では、群を抜いた生息数であるのではと思う。

実際、9月の半ばに、仕事先の敷地内の草むらを歩く度に、物凄い数の蛾が飛び立つ時期が有り、その際に、葉裏に隠れ切れずに、葉表に止まったその蛾を写真に撮ったところ、その蛾がシロオビノメイガという種類だと知ったのだが、それから1ヶ月半経った現在も、それなりの数を草むらや藪の中で目にすることが出来る。本当によく目に付く小さめの蛾である。

しかし、そんなによく見かけるシロオビノメイガの幼虫は、どれなの?と訊かれたとしても、私には、今のところ、答えられない。

理由は、似た感じのメイガの幼虫が無数に居て、幼虫から蛾まで育ててみないと、ちょっとどれが、シロオビノメイガの幼虫か分からない感じである。また、成虫になったシロオビノメイガに、色々な組み合わせから成る様々な植物が生えるロケーションで出会う事により、幼虫がどの植物をメインに餌にしているのかが、突き止めきれないでいる。

ただ、沢山見かける理由は、餌に出来る植物がバラエティーに富んでいる可能性と結び付きそうな気がするので、今後は、様々な場所のシロオビノメイガ地帯を少し丁寧に観察して、怪しい幼虫の生態を、少しづつ、自分なりに解明していければなと思う。

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2021年8月15日追記

秋になると近隣の自然科で、これでもかというぐらい出会える蛾であるが、早くも我家の外灯下に現れた。そして、夜に外灯下で出会ったのは初めてかもしれない。

ミツボシキリガ 幼虫

アカバキリガと迷ったけど、この色鮮やかさと、我家に勝手に生えてきた榎木の木(どんどんでかくなってる。ヤバイ。)の下を歩いていた事から判断して、ミツボシキリガの幼虫で間違いないね。

上の2枚の写真は、今年の5月18日に撮影したもの。