ジョウカイボン

昨年までの私なら、絶対この手の昆虫はカミキリムシと断言していた。なぜなら、カミキリムシにとても似てるけと少し遠縁の科のジョウカイボンなる昆虫達の存在を知らなかったからである。

約1年前にブログを始めたときも、普通種のジョウカイボンを、チチブニセリンゴカミキリと誤って同定して投稿した思い出がある。

ただ、1年という期間は、自然とそれなりに知識を身に付けさせてくれるものだ。

春先の早い時期から活動を始めているカミキリムシみたいに見えるものは、ジョウカイボン科の昆虫の可能性がある事を学ぶ事が出来た。

さて、前置きが長くなったが、私がカミキリの仲間に勘違いしていた昆虫のひとつが以下の昆虫である。

名前は、ジョウカイボン。カミキリの仲間が、カブトムシ亜目ハムシ上科に属するのに対して、ジョウカイボンの仲間は、同じカブトムシ亜目ホタル上科に属する。

特徴としては、カミキリムシを掴んだりすると固い実感があるが、このジョウカイボンの仲間は、掴んだ感触がフニャクシャみたいに柔らかいらしい。今のところ意識して掴んだ事はないので、私個人の感想は言えない。

そして、何となく個人的にジョウカイボンの仲間を見ていて感じ始めた事があるとしたら、同じような外見のカミキリムシの仲間より早い時期に活動しているという事である。今年、私が自然界で出会っているカミキリムシは、キクスイカミキリと、昨日庭でベニカミキリに出会ったぐらいである。

あと、もうひとつ気が付いた点は、我が家の庭で見られるジョウカイボンの仲間(ジョウカイボンとセボシジョウカイ)は、かなり灯火に寄って来る。果たして、カミキリムシの仲間って、こんなに灯火に寄って来たか?という感じである。

ただ、ジョウカイボンの仲間を紹介するページを色々とネットで拝見させて頂く中で、生態に触れられている投稿は少なかった。

一体、どんな幼虫なのであろうかとか、どんな1年のライフサイクルを送っているのであろうかとか興味が湧いて来た。

ユウマダラエダシャク 成虫

GWという事もあり、自宅庭を清掃中に発見。

前翅上半分の中央辺りの大きなグレーの斑の中に、歪な小さな輪っかが見て取れるが、ヒメマダラエダシャクの場合は、同じ場所のこれがもっと円に近いと認識している。

翅を広げたサイズで、4センチ弱というところ。ここのところ、小さな蛾を頻繁に目にしてる身としては、中型の分かり易い蛾に久しぶりに出会った感じである。

種名は、ユウマダラエダシャクなのかなと思う。幼虫の食草のマサキは生垣で使っているし……。ただ、マサキの木に、この幼虫を見つけたり、食害の痕を見つけたことは今のところ無い。

そして、ちょっと気になって来たのは、昨年、投稿しているヒメマダラエダシャクも、このユウマダラエダシャクの誤同定の可能性は無いかなという事である。当時、ブログ始めたばかりで、蛾を含め昆虫に対する知識が今と比べて歴然に無かった当時の事である。

我が家の庭に出現する蛾達のライフサイクルを掴み、誤同定と確証したら、ヒメマダラエダシャクの投稿の方も訂正させて頂こうと思う。(2022年5月6日現在、既にその投稿を削除しているのを確認した。)

アカハバビロオオキノコ

数日前に庭掃除した際に落ち葉の下から出て来た。

甲虫の世界って、正直、黒色をベースにした甲虫が多いのではと感じ始める中、赤系一色の身体は、私の目には新鮮に映った。

そして、光沢があり、美しくも感じた。

先ずは、名前は、アカハバビロオオキノコで合っていると思う。色々な方の投稿でも、大きさは、4,5〜7ミリぐらいと書いてあったが、私の庭にいたのも、それぐらいのサイズであり、とても小さい甲虫であった。

このサイズだと、ハムシの仲間を連想するが、どなたかの投稿で触角の先に膨らみみたいな物が有るのはハムシの仲間ではないと書いてあった。私の写真の個体も、触覚の先に小さな膨らみみたいなものが見て取れる。

ところで、アカハバビロオオキノコの赤の部分は体色の赤を意味しているのが分かる。ただ、ハバビロとオオキノコの部分は、一瞬ピンと来ないのではと思う。勝手に類推するに、似た種で狭いのが居るのに対して本種は幅広なのではと思う。もう一つのオオキノコは、オオキノコムシ科という大きなキノコムシを基準に名付けられた科に属しているからとの解説を読んだ事がある。

キノコムシなだけあって、餌はカワラタケ等のキノコである。直ぐ傍ら(2メートル圏内)に、アウトドア料理に使おうと干している薪が積まれていているのだが、放置期間も長くなり、当然キノコも生えている。

ちなみに、昔はアカハバビロオオキノコムシとムシが種名に付いていたらしい。何故に、ムシの部分を省いてしまったのであろう。

一瞬、キノコの名前に勘違いする方々も多いのではと思う。(と書きながら、そう言えば、〜キノコで終わるキノコは無いのではと思った。大抵が、云々茸とかで終わっていることに気が付いた。)