ヒメクロイラガ 幼虫 成虫

少し前に、仕事で出入りした施設で見つける。直ぐに、イラガの幼虫と分かるが、さて見たことのない種類だった。

イラガに関しては、今年に入り、我が家の庭で、アカイラガヒロヘリアオイラガ、単にイラガに出会って来ていたので、少し知識は有ったが、この初見のイラガを検索すると、ヒメクロイラガであろうとの答えに行き着いた。

幼虫が好む食草樹は、カキ、サクラ、アブラギリと書いてある記事が有った。同時に、刺されると、かなり痛いとの記事も見つけた。

単純にイラガに刺されるとかなり痛いのか、イラガ類の中でも、このヒメクロイラはかなり痛いのか、その文章からは分からなかったが、このヒメクロイラガのネット上での画像を見ていると、黒い印象になる原因のひとつに、全身に張り巡らされた黒い棘の存在もあるなと思った。そして、他のイラガの幼虫達は、この黒い固そうな棘は局所的にしか無いのに、このヒメクロイラガの幼虫は、全身にこの黒い棘が見て取れるのである。

もし、その全身の黒い棘が全て毒棘なら、確かに、色々な見地から痛いであろうなとは予想できる。

2019年9月7日追記


上の写真を撮った場所からそう離れてはいない場所で、より大きく育ったヒメクロイラガの幼虫を目にしたので、その時写した写真をアップしておく。ヒメという割には、大きく育っている気がした。

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2021年7月20日追記

昨晩、我家の外灯下に来ていた。毛艶感が良い蛾であったが、毛量の豊富さから、シャチホコガ科を当たるが、見当たらず。こうなってくると、イラガ科…もしかしたら、ドクガ科の蛾かと予想してイラガ科を当たると、以下の写真の蛾が居た。

大きさは、前翅長15ミリ弱ぐらいありそうで十分に中型サイズである。イラガ科で、このサイズだと私の知る限り、ヒロヘリアオイラガタイワンイラガが追随するようなサイズであり、アカイラガクロシタアオイラガは、比べ物にならないぐらい小さい。

以下は、ヒメクロイラガの成虫である。

サツマノミダマシ

1週間ほど前に、近所の里山を散策中に撮っていた蜘蛛の写真を投稿することにする。

この蜘蛛は、この場所にしか居ないというわけではなく、我が家の庭でも蜘蛛の巣を張り、何匹も生息している。ただ、背景の透けた蜘蛛の巣の上のクモに、スマホのカメラでピントを合わせるのは難しく、これと言った写真が撮れていなかっただけである。

今回は、葉を背景にしているところに、たまたま遭遇したので、ある程度ピントの合った写真が撮れた。その時撮った写真が以下のものである。

小さいけど、とても鮮やかな黄緑色をしたクモというのが、日常的に我が家の庭で見かけてた時からの印象。そして、ちゃんとした一般的なイメージの蜘蛛の巣を張るクモという認識も持っている。夜に活動(網の中心での待ち伏せ行動)してるとのことである。

サツマノミダマシの名前の由来は……先ず、この蜘蛛の太鼓状の腹部が、櫨の木の実に似ているところから来ている。色はともかく、確かに形は櫨の木の実に似ている。そして、昔の京都や福井地方の方言で、櫨の木の果実を薩摩の実といったらしく、薩摩の実そっくりみたいな意味合いで、サツマノミ-ダマシとなったという事である。とても納得の行く名前の由縁である。

スケバハゴロモ

数日前の我が家の庭の清掃中に見つける。少しハート形に見える透け透けの翅が印象的だったので、直ぐに写真に収める。

体長は1センチぐらい。この昆虫が、好んで吸汁するのは、桑の木との事である。確かに、フィールドには、所々に野生の桑の木は存在している地域だが、我が家の庭には、桑の木は存在しない。好む食草も、臨機応変に代用が効くようである。

この昆虫も、今の時期にフィールドに出ると、ベッコウハゴロモと同じ様に、結構目にすることができる昆虫であることを、最近知った。

勿論、ウォーキングの速さで里山の畦道を歩いていても見つける事は出来ないだろう。たまに、どんな昆虫が居るんだろう、どんな植物が生えているんだろうと、ゆっくり観察して行ってこそ、視界に入ってくる昆虫なのではないか。