ソトジロコブガ? 成虫

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

ヤガ科のコヤガの仲間かなと思い、調べ始めたが、適当な種に行き当たらず、コブガ科を当たったら、それらしき種に行き着いた。

大きさは、前翅長で8ミリぐらい。ソトジロコブガという種である可能性が有力である。似た種に、ウスアオモンコブガ(幼虫の食草:アラカシ)という種がいるが、上の写真の個体は、ソトジロコブガなのではと思う。ソトジロコブガの幼虫の食草は、知られていない。

根拠の一つには、雄の触角の形状も参考になるかと思われる。分かりづらいが、上の写真でも微かに触覚が櫛髭状になっているのが見て取れる。そして、ネット上のソトジロコブガの写真には、櫛髭状の触覚を持った個体の写真も多数上がっている。一方で、ウスアオモンコブガの写真の中に、櫛髭状況の触角を持つ個体の写真は見つけられない。(たまたまかもしれないが…)

ところで、このソトジロコブガもウスアオモンコブガも、南方系の蛾であり、台湾や南西諸島、本州は関東以西が生息域の蛾のはずである。

近年の温暖化で、日本列島を北上中の昆虫のひとつと言えるであろう。

オオトビモンアツバ? 成虫

ちょうど1週間ぐらい前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長12ミリぐらいだったと思う。雰囲気からヤガ科のアツバの仲間かとは思ったが、アツバの仲間にしては、かなり小さい方だと思う。

さて、ネット上のアツバの仲間の写真と照合していくと、オオトビモンアツバが一番近いと思った。種名にオオ(大)と付くが、前翅長13ミリぐらいの蛾と紹介されていたので、上の写真の個体のサイズと合致はする。そして、過去に私の投稿で、既にオオトビモンアツバの投稿がある事に気が付いたが、どうも知識不足の時代の投稿で、写真の主はオオトビモンアツバではないと思う。近々、削除なり修正なりをしようと思う。

幼虫の食草は、イラクサ科のカラムシとの事であるが、我家の近所は、水田方面へと歩けば、嫌って言うほど、カラムシは自生している。

ホソミオツネントンボ

1週間ぐらい前に近隣で見かけて写真に撮っていた。

随分、地味な色合いのイトトンボだなというのが第一印象だった。

大きさは、体長35ミリぐらいだったと思う。

この枯れ果てた色合いと雰囲気から、直ぐにオツネントンボとホソミオツネントンボが候補に上がった。

両種の写真を見比べたところ、ホソミオツネントンボであろうとの結論に至った。

オツネンの意味は、越年であり、成体の形で冬を越すのである。成体で冬を越せるトンボには、他にオツネントンボとホソミイトトンボがいるぐらいである。

類似種のオツネントンボは、ずっと枯れ果てた色合いだが、ホソミオツネントンボの方は、成熟するとオスもメスも水色に変わるのである。しかし、メスの一部には、成体になっても色が変わらない個体達もいるようである。