イヌホオズキ

里山やちょっとした空き地でよく見かける植物に、以下の植物がある。

葉の大きさや茎の色から、おそらくイヌホオズキであると思う。

おそらくという表現を使ったのには理由があって、熟した実とかが大きく育っていれば、その実の特徴から、これがイヌホオズキであると断言出来たはずである。

という事で、以下に一昨日、家の近所で見かけたイヌホオズキの熟した実がしっかり写っている写真をアップロードしてみる。

上の写真を見ると、熟した黒紫の実が見て取れるが、この実の表面が艶消しなのはイヌホオズキの特徴であり、他の類似種のテリミノイヌホオズキやアメリカイヌホオズキは、実の表面に光沢があるのである。

また茎が紫色になるのもイヌホオズキやテリミノイヌホオズキによく見られる特徴のようである。

ちなみに、イヌホオズキとテリミノイヌホオズキを見分けるには、果実の光沢もあるが、花序が完全に散房状か少しズレているかも識別点になるようである。上の写真を見ると、少しづつズレて交互に花序が出ているのがかろうじて見て取れる。

これらのいくつかの事実を考え合わせると、直前の上の写真のものは、イヌホオズキなのかなと思う。

このイヌホオズキも、世界中に存在するようで、史前帰化植物と認識されている。

シロタデ (シロバナイヌタデ)

この植物も近隣近所で見かける植物である。ただ、花が咲いている今の時期じゃないとシロタデと見分ける事は出来ないと思う。

タイトルには、シロタデと付けたが、厳密な名前はシロバナイヌタデであり、赤紫の花を咲かせるイヌタデの変種である。

という事で、大概、近所のこのシロバナイヌタデが見られる場所には、一般的なイヌタデも混生しているような気がする。この写真の構図を切り取ったスポットも、辺りを見渡せば、イヌタデがポツポツ混じって咲いている場所や、今度は普通のイヌタデがメインの場所も点在している。たまたま、シロバナイヌタデしか写らない場所を写真に切り取ったのが上の写真という事である。

ただ、これだけ赤花の普通種のイヌタデが混ざっていない事を考えると、このシロバナイヌタデの特徴の白い花も、種の時点で遺伝する形質が決まっているのかなと考えたい。

そして、このシロバナイヌタデが普通のイヌタデの変種を物語っているもう一つの側面は、草丈や葉の形といった草姿が、普通種のイヌタデと瓜二つに見えるのである。強いてウン?と思ったのは、シロバナイヌタデの葉にはなかったが、イヌタデの葉には、ごく稀にハナタデの葉に見て取れるような薄い斑が入っている個体があった気がするぐらいである。(ただ、この最後の印象は、自信を持って訴えれるほど確証をまだ得ていないので、忘れてもらっても構わない。)

なお、近所の同じような場所には、白や薄いピンクの花を咲かせるハナタデという種も混在している事がよくある。時間帯によっては日陰が出来るような場所では、ハナタデの混生率がもの凄く高い。そして、この一節を書きながら、少し検証してみたいなと閃いたのは、イヌタデのシロバナ種の発生のスイッチは、日照条件と関係していないかという推測である。これからは、少し意識的に生息エリアを観察してみたいと思う。

最後に、同じシロバナでも、ハナタデとシロバナハナタデを見間違える事はないほど、葉の形状(斑の存在含む)や草丈や花の付き方は違っていると言える気がする。

アオクサカメムシ 幼虫 成虫

昨日、近隣の里山を流れる小川沿いで、このカメムシの幼虫を沢山見かけた。幼虫のステージは、様々であった。

直ぐに調べてみると、アオクサカメムシの幼虫である事が分かった。

今の時期に幼虫→成虫の段階を辿るとなると、おそらく成虫のまま越冬する事が予想されるが、実際そのようである。

そこで思ったのは、去年の今頃もこの場所は訪れているが、アオクサカメムシの幼虫は見た記憶がないと。また、春先からこの場所は何度も訪れていたが、越冬したアオクサカメムシに出会った記憶がない。間違いそうな種に、ツヤアオカメムシもいるが、この場所でツヤアオカメムシに出会った記憶もないので、アオクサカメムシをツヤアオカメムシと間違うという事も起こりそうにない。

ちなみに、春先には、越冬中や越冬したと思われるマルカメムシには大量に出会えるスポットである。

一体、アオクサカメムシ達は何処に行ってしまうんだろうとの疑問が芽生えて来た。

これから春先にかけて、このアオクサカメムシの行方を少し追ってみようとも思った。

最後に、今回も、この初のカメムシ(幼虫だけど)の匂いチェックを敢行してみた。私には、決して悪臭には感じられない。爽やかなカメムシ臭という印象だった。

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2020年10月23日追記

2日前に、上の投稿の幼虫を見かけた場所からそれほど離れていないところで、アオクサカメムシの成虫と思われる個体を見つけた。

似たような色合いのカメムシは多いが、そのどれともなんか違うと感じてはいた。

これが、アオクサカメムシの成虫だと思う。

近隣では、初めて認識出来たと思う。そして、野菜の害虫としても知られている事を知った。

ただ、このアオクサカメムシも、単独で居たわけであり、今のところ数が多い印象は持つに至っていない。

最後に、その日は冴えていたのか、野に放つ前にカメムシの匂いチェックをしていない事に気が付くことが出来た。

匂いの方は………意外にも無臭であった。この同じ投稿で、幼虫の匂いを確認しているので、成虫も匂いは出す事は確実だと思うが、アオクサカメムシが何時でも匂いを出すというわけではないんだという事を知る事はできた。