リンゴドクガ

昨夜、久し振りに懐中電灯を片手に、我家の庭の夜間パトロールをしてみた。

最近、我家の庭の生態系のバランスが取れているのか、何かが異常繁殖してる?とかは、感じないし、小さな昆虫達にとっては、捕食者達の数が増えているのか、あまり出くわさなくなってきている気がするが、昨夜のパトロールでは、数種類の昆虫や小さな生き物を見つける事ができた。

雨上がりのモミジの木に1匹だけくっ付いていたのが、この蛾の幼虫。

リンゴドクガの幼虫。我家の庭では、ごくたまに見かける。大抵は、単独で1匹見つかるだけで、今回もそう。

そして、ドクガと呼ばれてるけど、毒は無いらしい。写真では、下の方が頭になるが、頭の方にある黒いラインは、興奮するともう少し太く押し出されて来るとの事である。カレハガの幼虫とかと同じ形態かな。

また、尾の方から2節目に、極小の粒が見てとれるが、これが、腺状物という器官で、興奮すると膨らみ、何か敵に不快な物質を出すところらしい。確かに、カレハガの幼虫も観察しようと捕まえた直後、尾の方に、オレンジのポチッとしたものが現れたのを覚えている。

このリンゴドクガの幼虫は、広く広葉樹の葉なら、結構何でも餌にできるタイプなのではと思うので、個別に樹木の名前をここであげることは控える。

毒が無いのにドクガと呼ばれ、人間から忌み嫌われる。人間だったら、人権問題だよね。虫達も、正しい名前で分類される日が来ること、もしくは正しい知識で接せられる日が来る事を願って、この投稿を締めくくる。

マイマイガ

先日の夜の庭パトロール中に発見して写真に収めた毛虫の写真をもう一枚。

写真だと大きさの感覚が掴めないと思うが、左の大きい方は、10センチ以上あったと思う。

マイマイガの幼虫なんだと思う。自信満々に種を断定していないのは、蛹になる間近の終齢の幼虫に出くわすのは、初めての気がするし、毎年、庭で当たり前に遭遇する無数の小さい時期のマイマイガの幼虫達とは色合いが違う気がしたからである。

庭で、よく目にしているマイマイガの幼虫の写真はこれ。

と書いて載せておきながら、この若齢の時の幼虫の写真は、クワゴマダラヒトリの幼虫なのではないかという思いが強くなってきた。

ゆえに、今回の夜のパトロール中に見つかったマイマイガの幼虫だけを見て気付いた感想だけを書いておく。

マイマイガの幼虫と言えば、周期的に大量発生したり、あらゆる樹木の葉を食害してしまう恐ろしい毛虫の風評いや実績が有り、私も要注視してる(本来なら蛾の世界の刑務所とかに入って貰って、極刑とか仮釈放無しの無期懲役を受けるべき蛾の世界のサイコパス種?)けど、我家の庭で捕まえた2匹がムシャムシャ食べていたのは、樹高2メートルぐらいになったクルミ科のペカンとブナ科のレッドオークの葉っぱだった。

どちらの樹木も、かなり大きな葉っぱ(柏やほうの木の葉っぱが更に大きくなったイメージ)を持つという共通点がある。

我家には、他にも様々な樹木が植わっているのに、何故その木を選んだ?という一見見落としがちな疑問が、私の脳裏に芽生えた。

きっと、大きな葉の方が、隠れながら食べれたり、こまめな葉の間の移動をせずに、葉っぱ一枚で、効率的に食事が出来るとか考えてるんだろうなと思った。

頭いいよな。昆虫達。


……追記……

上の投稿から、2日後、我家の庭で、正真正銘のマイマイガの若齢幼虫を見つけた。クワダラゴマヒトリとサイズと形状が似てるので、これまでゴッチャになってたが、来年は、この幼虫2種の生態の違いを意識的に観察してみようと思う。

以下が、昨日見つけたマイマイガの若い幼虫。やはり、数ある樹木の中から選んでるのは、ブナ科のレッドオーク。

ちなみに、マイマイガの幼虫は、庭でその後も度々出くわす事になるが、一部のネット上の投稿で、ブランコ毛虫との別名で紹介されているような、幼虫が糸を吐きブランコのようにぶら下がり揺れている姿は、一度も見たことがない。

マメドクガ

先週末の日曜日の日暮れまじかに、子供達と近所の小川や田んぼの畦道を散歩。目的は、アマガエルのオタマジャクシを捕まえる事。

その時に、小川の中から生えている草に付いていたのが、この毛虫。

最初は、セスジヒトリの幼虫と思い、ちょうど写真に収めたかったので、捕まえてみたものの、どうも印象が違う。取り敢えず、写真に収め、家で調べたところ、マメドクガという名前である事が判明。マメドクガという名の通り、マメ科の植物が一応、好きみたい。

小川の中に生えてる草から、ちょうど持ち合わせていた網で掬ったため、頭部から出てる長い毛が片方取れてしまった可能性がある。マメドクガの幼虫さん、スミマセン。

また、毛虫には珍しく眼球が目立つと思い撮った写真が、上の一枚。頭部にポツンと付いている黒い粒は、眼球で合ってるのかな?

因みに、この日の目的であったアマガエルのオタマジャクシの捕獲は、子供達との連携で大成功。数分で、50匹ぐらいを捕まえた時点で、帰路に着いた。

長男曰く、小さな水草が全然浮いていない綺麗に見える田んぼよりも、小さな水草が沢山浮いている田んぼの、風や水流の影響で水草が集まってる場所の下に、オタマジャクシが固まっているとの分析だった。

私も、同じ様に思った。以上。