ヒロバコナガ 成虫 Leuroperna sera (Meyrick, 1889)

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長6ミリぐらいだったと思う。

前方に突き出したしっかりとした触角から、コナガであろうと思ったが、コナガ特有の背中の波打った紋様が見て取れない。

調べたところ、ヒロバコナガという別種が存在する事を知り、本種は、そのヒロバコナガと思われる。

1年中見れる蛾のようで、幼虫の食草は、アブラナ科の野菜とのことである。

この蛾の生息分布の方は、国内は、北海道から九州近海を経て、南西諸島まで。海外の生息分布の方は、オーストラリアの東岸とニュージーランドへの集中が見てとれたが、果たして、それらの地域では、どんなアブラナ科の植物を食べているのか気になるところである。

コナガ 成虫 Plutella xylostella (Linnaeus, 1758) 2

既に投稿済みの種であるが、よりアップに大きく写せた写真が撮れたので、再投稿してみる。

今回の投稿は、コナガ(小菜蛾)である。

大きさは、体長で6ミリぐらい。

学名の登録年が18世紀と古いが、古い蛾は概して世界中(生物地理区の区分で旧北区に当たる地域……東洋区も多少含まれれる……日本は、旧北区)に拡がっている傾向がある。

という事で、国内は、北海道から南西諸島まで。そして、この蛾は、先ほど出てきた旧北区、東洋区以外にも新北区(北米大陸)、エチオピア区(アフリカ大陸南部)、オーストラリア区、オセアニア区、新熱帯区(中南米大陸)と、まさに世界中に拡散している蛾である。一番、目撃報告が多いのは、ヨーロッパのオランダ辺りである。

この理由の一つには、コナガ(小菜蛾)の名前が示すように、アブラナ科の植物(野菜)を食す事から、人類の野菜を栽培して食すという習慣と連動して、世界中へと拡がってきたようにも思えてしまう蛾である。

我家の外灯下でも、時々見られるが、大量にやって来ている印象はない。ちなみに、英名は、diamond back mothである。

世界の生態系を急速に変化させている人類……自分達以外の微小な生物達にも目が行く日が来るのであろうか。