カバイロモクメシャチホコ 成虫 Hupodonta corticalis (Butler, 1877)

最近、近隣で、この蛾を見かけて、写真に撮っていた。

同じ場所に、同種と思われる本種が数匹いた。

違う角度からの写真をもう一枚。

この2枚目の写真で、シャチホコガの仲間であると確信したし、運の良いことに、立派な触角も見せてくれている。

大きさは、前翅長24ミリぐらいだったと思う。

シャチホコガ科を当たったところ、種名は、カバイロモクメシャチホコと判明。

幼虫の食草は、バラ科のサクラ類との事である。

国内での生息分布は、北海道から九州まで。南西諸島にいるかどうかは、現段階で確認していない。国内ではロシア沿海州から朝鮮半島を経て、台湾、中国南部、インドシナ半島辺りまでいる蛾なのかもしれないが、この海外の分布は、近似種達の世界分布(相関関係)も確認して、確証を得てみたいところである。

、翅を閉じられると、種の特定が難しかったと思う。

キクキンウワバ 成虫 Thysanoplusia intermixta (Warren, 1913) 3

最近、近隣でこの蛾の写真を撮っていた。

大きさは、案外に大きく、前翅長で20ミリぐらいあったと思う。

直ぐにヤガ科キンウワバ亜科の蛾である事は分かったが、種名を調べると、キクキンウワバという種だと判明。

幼虫の食草は、キク科タンポポに始まり、ハルジオン、ヒメジオン等………他にも、セリ科、イラクサ科、バラ科など……この蛾がいた付近は、幼虫の食草だらけかもしれない。

この蛾の生息分布に関しては、国内では、おそらく北海道から九州を経て南西諸島まで生息していると思われるが、GBIFのオープンデータで世界分布を眺めると、興味深いのは、台湾と東北に目撃報告が集中しているのと、インドの北部の方にも目撃報告がある。そのうち、何か繋がりが見えてくればなとも思っている。

ところで、昨年の6月に投稿しているキクキンウワバ成虫の投稿は、完全に別種の投稿をしていると思う。それから1年経った現在の知識では、それがテングイラガの仲間である事が分かる。近々、修正せねば……。

キオビミズメイガ 成虫 Potamomusa midas (Butler, 1881)

最近、近隣で、この蛾の写真を撮っていた。

大きさは、前翅長12ミリぐらいだったであろうか。うーん、正直思い出せない。

種名の方は、キオビミズメイガ。

キオビミズメイガの幼虫の食草は、ミズメイガと種名に付くだけあって、流水中のコケ類である。

国内では、本州から九州辺りまで生息している蛾のようである。海外では、韓国からの生息報告が群を抜いて目立つ。

この蛾がいた場所から50メートルぐらい歩くと、流れのある用水路は存在する。そういう環境で育ちあがってくるのであろうか。

ちなみに、もう少し暑くなってくると、ヒメマダラミズメイガという同じミズメイガ亜科の蛾が近隣では目立つようにはなる。着実に夏が近づいてきている。