コウスアオシャク 成虫 Chlorissa obliterata (Walker, 1863) 1

最近、近隣で、この蛾を見かけ、写真に撮っていた。

大きさは、前翅長で12ミリぐらいだったかなと思い出す。

アオシャク亜科の蛾にも、これまで結構出会って来たので、既に投稿済みの種かとも思ったが、調べてみると、未投稿の種と分かった。

腹部が赤いのが見えているし、その条件からも絞りやすかったが、種名は、コウスアオシャクだと思う。

幼虫の食草は、アキノキリンソウにクサフジ……そんなの近隣に生えていたかと、近隣の景色を回想し始めた。アキノキリンソウの現代平地ヴァージョンと言えば、セイタカアワダチソウ。クサフジ……調べたら、ちょうど先日、東京の調布飛行場の辺りで写真に撮っていた植物がクサフジと繋がった。

さて、近隣のこのコウスアオシャクは、何を食べて羽化してきたんだろうか?そのうち、突き止められればなと考える。

ちなみに、この蛾の分布域をネット上で調べたところ、東北北部やロシア沿海州と寒い地域にも多数目撃情報があるのを知った。

ヒメウスアオシャク 成虫 Jodis putata (Linnaeus, 1758)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

前翅長13ミリぐらいあったと思う。

身体の上部が薄茶色でグラデーションがかかったみたいに見える。最初は、翅が薄く、背後の壁の色が透けているのかとも考えたが、どうも翅自体の色合いみたいである。

さて、ここで、ヒメウスアオシャクとウスキヒメアオシャクJodis urosticta Prout, 1930というとても似た種がいて、私だけでなく、皆、少し頭を悩めている事を知ることになったが、 外縁の白点(白線)の雰囲気は、違いを見極める際の要点に使って良いのではと、自分なりに学習した。

どういう事かと言うと、上翅、後翅共に後端外縁に、上の写真の個体のように白い細線みたいに見えるのが、本種ヒメウスアオシャクで、小さな独立した白点みたいに見えるのが、ウスキヒメアオシャクなのではと思いたい。(ただ、曖昧に見える個体もいると思われる。)

さて、幼虫の食草は、カラマツ、クマシデ、ナツハゼ等……これらの植物に共通点は見出せない。要は、何でも食べるのかなと思えてしまう。

追伸: ヒメウスアオシャクも、ウスキヒメアオシャクも、羽化したては、緑色が濃く、段々と茶色に薄れていくとの記事を読んだが、この辺りも、今後確証していきたい。