アカテンクチバ 成虫 Erygia apicalis (Guenée, 1852)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、大きめで、前翅長22ミリぐらいあったんじゃないであろうか?

種名の方は、調べたところ、ヤガ科トモエガ亜科(昔はシタバガ亜科に分類されていたようである)のアカテンクチバと判明。

幼虫の食草が、マメ科のクズやフジとのことだが、それなら、我家の外灯下に現れるのも頷ける気がする。

生息分布の方は、国内は、北海道の南部から、南は、沖縄本島までいるようである。海外の分布の方は、韓国、台湾、台湾の対岸付近の中国沿岸部。他にはタイの内陸部、マレー半島の南端やボルネオ等のマレーシア領内。他にも、オーストラリア大陸の東西沿岸部港湾地域からの生息報告があるようである。

アカテンクチバの名の由来は、ちょっと直ぐには行き着けなかった。

オスグロトモエ 成虫 春型Spirama retorta (Clerck, 1759)

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長30ミリぐらいあった。蛾達の平均サイズからすると、結構大きな蛾に思える。

種名は、オスグロトモエ。春型は、雌雄による紋様の変化が乏しく、殆ど差がないようである。一応、オスの方が黒っぽいから、オスグロトモエとは言うようである。

ちなみに、7月ごろから現れ始める夏型は、雄の巴紋様が目立ち、雌雄の区別は簡単らしい。

幼虫は、マメ科のアカシアやネムノキを好むようである。

生息分布の方は、国内は、本州以南………対馬含む九州まで。海外の生息分布は、朝鮮半島、台湾、中国東岸、中国長江流域、フィリピン、インドシナ半島、インド南部を中心に全域で確認されているようである。こうなって来ると、トモエガ亜科の他の蛾達との棲み分けが気になるようになって来た。

オスグロトモエ 成虫

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

当たり前の流れと言えば、当たり前の流れなのだが、我家の外灯下に集まる蛾達も既に出会って来ている種が多くなってきている。

そんな中での、初めて出会う大型の蛾であったので、内心、本当に「神様に感謝!」みたいな気持ちになった。

大きさは、前翅長で40ミリ弱ぐらい。とにかく、この蛾の存在は知っていたので、出会えて良かった。種名は、オスグロトモエ。確かに、前翅の大きな丸は、巴紋様だし、雄がもっと黒っぽいところから、オスグロトモエの名が付いたようである。

また、この複雑な紋様は、夏型の特徴であり、春型(春生まれ)のオスグロトモエは、雄雌共に、もっとシンプルな茶色地の下地をしているようである。同様に、オスの紋様は、メスより単純とのことなので、今回は、上の写真のような夏型の雌の個体に出会えた事はラッキーと感じた。

さて、幼虫の食草は、アカシアとの事だが、アカシアと言えば、南半球とから輸入された観賞用の木の気がする。この類の木が日本に持ち込まれる以前は、何を食草にしていたのか、元々日本に居た蛾なのか等、気になる。事が出て来た。