ウスイロツヤマルカスミカメ? Apolygus pulchellus (Reuter, 1906).

昨晩、我家の外灯下に来ていたカスミカメの一種である。

過去の投稿を確認したら、2年前のちょうど今頃と言える5月17日に投稿済みの種と分かったが、今回の方が断然良い写真が撮れたので、再投稿してみる。

大きさは、体長5ミリぐらい。

種名は、ウスイロツヤマルカスミカメだと思う。近似種に、ツマグロハギカスミカメという種がいるようだが、そちらの方が、後脚の腿節がもっと赤いかもしれない。それと、腿節にストライプが入っているのも、ウスイロツヤマルカスミカメの特徴と、自分なりに判断している。

さて、このウスイロツヤマルカスミカメの食草は、マメ科のハギ、他にはヘクソカズラやカラスザンショウ等とのことである。

生息分布の方は、国内は、本州の関東以西、九州まで。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。ちなみに、とても似ているツマグロハギカスミカメの方は、北海道にも生息しているということから、2種の種の分化が、長い年月の地理的隔絶を経て生じていると考えたくなる自分がいる。

ケブカキベリナガカスミカメ Dryophilocoris miyamotoi (Yasunaga, 1999)

最近、近隣で、このカスミカメを見つけて写真に撮っていた。

車中で寛いでいたら、服の上を走っている本種に気が付いた。

取り敢えず、何とか写真に撮ってみた。

大きさは、体長8ミリぐらい。

逃げようと翅を広げてしまったが、服の上を歩いている時は、長い菱形に黒と黄色のコントラストが、とてもクールに私の目には写っていた。

サイズと雰囲気から、カスミカメの仲間であろうとの予測は付いたが、調べたところ、ケブカキベリナガカスミカメと判明。学名の発表年を見ると、比較的新しく見つかった種なのが分かる。

ブナ科のナラやカシワを吸汁するとのことである。

薄々勘付いてはいたが、車中で見つけたこのカスミカメは、どうやって車に入って来たかというと、数分前に、クヌギやコナラの木を竹の棒で叩きまくっていた自身の行動と繋がった。おそらく、ポケットの中に落ちたか、衣服に纏わりついて付いて来たのだと推測する。

最近、また一つ暇な時間の楽しみ方を知ってしまったのだが、コナラやクヌギの木の枝を叩くと、他の樹木とは比べ物にならないくらいに、多様な生物(主に蛾の幼虫)が落ちて来るのである。そして、場所場所によって、生態系が少しづつ違うのが知れて、面白い。

さて、このケブカキベリナガカスミカメの生息分布は、国内は、北海道から九州まで。海外の生息分布の方は、ちょっと辿り着けなかった。

追伸 2年前の4月19日日に、ケブカナガキベリカスミカメというタイトルで投稿済みの種と確認した。

クヌギトビカスミカメ Psallus bagjonicus (Josifov, 1983)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた極小のカメムシである。

正直、肉眼では、石粒にしか見えないかもしれない。

大きさは、体長2.5ミリぐらい。

あまりの小ささに、カスミカメムシ科ぐらいしか当たる科がなかったが、そのカスミカメムシ科の中でも、チビカスミカメ亜科という亜科に属するクヌギトビカスミカメと判明。

類似種が幾つかいるが、触角基節の濃い色や、脚の縞々感は、クヌギトビカスミカメで、正解なのかなと思う。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州まで。海外の生息分布は、知られていないのではないだろうか。