セイヨウミツバチ

昨日、仕事先での休憩時間に、休憩に選んだ場所の付近を散策。日々冷え込みが増す中、昆虫達の活動も穏やかになってきたというか、殆ど目立たなくなって来た感があるが、満開のセイタカアワダチソウの群落の中では、様々な昆虫達の活発な活動が見て取れた。

そんなセイタカアワダチソウの花の間を活発に飛び回っていた昆虫の一つが以下のセイヨウミツバチであった。(ちなみに、数的に一番活発に飛び回っていた昆虫は、ナミハナアブであったのではと思う。)

さて、日本で、このセイヨウミツバチと呼ばれている種は、実際のところ何種類ぐらい居るのであろう。

その疑問の発端は、元々のこれらの蜂の故郷である南ヨーロッパやアフリカ大陸においては、無数の亜種に分類されていて、亜種ごとに外見的特徴や性格の特徴に違いが見られるとの事である。

そして、日本には、北米経由で、こうしたセイヨウミツバチが移入されたとの事であるが、その間に周り巡って亜種ごとの交雑もあった可能性は否めないし、日本でセイヨウミツバチと呼ばれているものが、果たして一種類なのか、私には疑問が芽生えたのであった。(ちなみに、同じような状況は、日本に入って来ている外来生物では、軽視されがちなよく起こっていそうな事態であり、実際は数種の亜種が移入されていても、大雑把に一つの種として扱われている嫌いがある。例えば、アメリカザリガニとかアカミミガメって、本当に一種類か?みたいな疑問である。)

セイヨウミツバチについて調べ始めたり書き始めたら、きっと膨大な情報量になってしまうので、今回は、セイタカアワダチソウの群落を飛び回る昆虫達の中で、目に焼き付いた光景について書いておこうと思う。それは後脚の辺りに小さい丸い玉みたいのを付けて飛んでる個体を少し目にしたという事である。これは、花粉団子と呼ばれるもので、セイヨウミツバチ達が花粉を巣に運ぶのに効率が良くなるように、後脚に花粉を擦りつけて、それを落ちないように自らの口から出した蜜で固めて纏めて持ち帰る行為である。

昨日は、セイヨウミツバチというものに、始めて少し詳しくなった日だった気がする。書籍やネット上の情報から得られる知識もあるが、実際のフィールドで実際に見て得れる知識の方が、何か頭にもスッとズッと入ってくる気はする。

ホオジロアシナガゾウムシ (つくば市中部)

本日久しぶりに仕事の合間に、仕事先の敷地内の森を散歩。かなり小さな虫が、とある植物の茎に抱きついているのを、私の目は見逃さなかった………でも、かなり小さい……しかも、変な顔付きである。

ゾウムシの仲間に違いないと思い調べると、あっさりとホオジロアシナガゾウムシにたどり着いた。

私が見つけても、一向に逃げる気配は見せないのは、よほど擬態に自信が有るのかなと思ったが、やはり緑の茎に茶色い身体というのは、私の目には、とても目立っているように映った。

また茎への止まり方に特徴が有って、前脚で、茎を抱くように止まっていたのも印象に残った。写真は拡大してあるので分かりづらいと思うが、かなり小さなゾウムシだった。

トホシテントウ 成虫 幼虫 (つくば市中部)

本日、久しぶりに仕事の合間に、仕事先の敷地内の森を散歩。気温も低くなり、昆虫達も殆ど目にしなくなったが、とある植物に、蛾の幼虫と思わしき虫を数匹発見。

この森でのこの幼虫との遭遇は、初めてでは無かったが、その時は、イラガの幼虫であろうと踏んでいたのだが、結局種名には辿り着けず。

本日、撮ったその幼虫の写真は以下である。

写真は、少しボケてしまったが、肉眼で見ていた時に、棘の先っぽの方の感じがタテハチョウの幾つかの仲間の幼虫に似てる気がして、タテハチョウの仲間の幼虫で検索するが、これまたヒットせず。

そんな折に、ネット上で偶然にも、全く同じ姿形の幼虫の写真を見つける。

さて、その写真の紹介を見て少し驚いたのだが、蛾の幼虫でも、蝶の幼虫でもなく、なんとテントウムシの幼虫だったのである。

名前は、トホシテントウ。幼虫も成虫も、カラスウリの葉を食べるらしい。この写真の幼虫が食べている植物も、カラスウリかスズメウリかのどちらかだと思う。

トホシテントウの幼虫……しかと覚えた。

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2020年5月23日追記

 

上記の幼虫を昨年発見していた雑木林で、今、まさにトホシテントウの成虫が活動真っ盛りである。

ちょっと大袈裟に描写すると、犬も歩けば、トホシテントウに当たるぐらい見かけれる。

 

上の写真で分かるように、葉を食べている食痕が見て取れる。食べているのは、ウリ科のアマチャヅルの葉だと思う。

ここから分かるように、このテントウムシは、幼虫も成虫も私達が一般的知識で持っているアブラムシを食べるテントウムシ類とは違う生態を持っている。

大きさの方は、皆に一番知られたナナホシテントウより、心持ち大きい。色合いは、このくすんだ艶のない黒とオレンジ色で、色の個体差は殆ど無い様に見える。まぁ、昆虫に関心が無い人が見ても、普通のナナホシテントウと思って素通りしてしまうのではと思う。

他の習性としては、殆ど動かない。きっと豊富に有る食草の葉を食べるのに夢中なのかもしれない。その結果か分からないが、下ばかりを向いているのか、頭部が出ている写真が写せない。これは、危険を察知して頭部を引っ込めている可能性もあるが……

アブラムシは食べずに、ウリ科の植物の葉を食べるのでは、発生する場所を間違えれば、人間達に害虫扱いされる可能性もある。

取り敢えず、この森でひっそり生きていて欲しい。