ヤセウツボ Orobanche minor
James Edward Smith

この植物は、近隣でたまに(よく?)見かける。

右側の方の少し気味の悪い奴である。

私が見る限り、ムラサキツメクサの間から生えてきている現場が殆どなので、最近までは、ムラサキツメクサの一部だと思っていた。正直、ムラサキツメクサって、気持ち悪い花茎を伸ばすなぁといった具合にである。

しかし、つい最近、この得体の知れない物体が、葉緑素を持たないヤセウツボという名の寄生植物である事を知った。

マメ科やキク科に寄生するらしいが、私が近隣で見かける限り、マメ科のムラサキツメクサに寄生しているのが殆どの気がする。

そして、外来生物であり、原産は地中海沿岸地方で、日本での初確認は、1937年、千葉県においてとの事である。

特手外来生物法の時代は、要注意外来生物に指定されていたようだが、生態系被害防止対策法による現在、このヤセウツボがなんらかの対策種に入っているのかは、リストを見ても分からなかった。

ナンバンギセル

このシルバーウィーク中に、小学生の娘にサイキング(娘曰く、サイクリングとハイキングを掛け合わせた造語とのことである。)に行こうと背がまれ、夕刻に少し近所を散歩。

幾つかの植物の写真を撮ったが、以下の写真もその一枚である。

一風変わった出で立ちだが、ナンバンギセルと言うのではと思うのだが、どうなのであろう。それにしても、独特の姿である。

ススキの根に寄生する一年草とのことである。

ススキの根本にピンポイントに生えていたわけではないが、確かに辺りを見回すと、薄暗くなった空を背景に、あちらこちらで、ススキの穂が揺れていた。