イヌホオズキ

里山やちょっとした空き地でよく見かける植物に、以下の植物がある。

葉の大きさや茎の色から、おそらくイヌホオズキであると思う。

おそらくという表現を使ったのには理由があって、熟した実とかが大きく育っていれば、その実の特徴から、これがイヌホオズキであると断言出来たはずである。

という事で、以下に一昨日、家の近所で見かけたイヌホオズキの熟した実がしっかり写っている写真をアップロードしてみる。

上の写真を見ると、熟した黒紫の実が見て取れるが、この実の表面が艶消しなのはイヌホオズキの特徴であり、他の類似種のテリミノイヌホオズキやアメリカイヌホオズキは、実の表面に光沢があるのである。

また茎が紫色になるのもイヌホオズキやテリミノイヌホオズキによく見られる特徴のようである。

ちなみに、イヌホオズキとテリミノイヌホオズキを見分けるには、果実の光沢もあるが、花序が完全に散房状か少しズレているかも識別点になるようである。上の写真を見ると、少しづつズレて交互に花序が出ているのがかろうじて見て取れる。

これらのいくつかの事実を考え合わせると、直前の上の写真のものは、イヌホオズキなのかなと思う。

このイヌホオズキも、世界中に存在するようで、史前帰化植物と認識されている。

ムネアカセンチコガネ

本日、家から車で10分ぐらい走ったところにある大きな公園に、娘と遊びに行った。

公園のトイレ近くの外灯下に、センチコガネの仲間と思われる死骸を見つけた。ただ、よく見る赤紫色の薄い光沢を持ったセンチコガネとは、どうも違う気がする。

こんなセンチコガネだった。

大きさは、1センチちょっとぐらいだったと思う。調べたところ、名前は、ムネアカセンチコガネと判明。

同時に、7都道府県が準絶滅危惧種に指定、熊本県と大阪府が絶滅危惧Ⅱ類に指定している珍しめの甲虫であることが分かった。

個体数減少の原因は、短く草が刈られた牧草地みたいなものの減少が挙げられるが、他の生息地としては、芝地等がある。

確かに、この大きな公園には、広大な芝生のエリアが点在していた。

シロタデ (シロバナイヌタデ)

この植物も近隣近所で見かける植物である。ただ、花が咲いている今の時期じゃないとシロタデと見分ける事は出来ないと思う。

タイトルには、シロタデと付けたが、厳密な名前はシロバナイヌタデであり、赤紫の花を咲かせるイヌタデの変種である。

という事で、大概、近所のこのシロバナイヌタデが見られる場所には、一般的なイヌタデも混生しているような気がする。この写真の構図を切り取ったスポットも、辺りを見渡せば、イヌタデがポツポツ混じって咲いている場所や、今度は普通のイヌタデがメインの場所も点在している。たまたま、シロバナイヌタデしか写らない場所を写真に切り取ったのが上の写真という事である。

ただ、これだけ赤花の普通種のイヌタデが混ざっていない事を考えると、このシロバナイヌタデの特徴の白い花も、種の時点で遺伝する形質が決まっているのかなと考えたい。

そして、このシロバナイヌタデが普通のイヌタデの変種を物語っているもう一つの側面は、草丈や葉の形といった草姿が、普通種のイヌタデと瓜二つに見えるのである。強いてウン?と思ったのは、シロバナイヌタデの葉にはなかったが、イヌタデの葉には、ごく稀にハナタデの葉に見て取れるような薄い斑が入っている個体があった気がするぐらいである。(ただ、この最後の印象は、自信を持って訴えれるほど確証をまだ得ていないので、忘れてもらっても構わない。)

なお、近所の同じような場所には、白や薄いピンクの花を咲かせるハナタデという種も混在している事がよくある。時間帯によっては日陰が出来るような場所では、ハナタデの混生率がもの凄く高い。そして、この一節を書きながら、少し検証してみたいなと閃いたのは、イヌタデのシロバナ種の発生のスイッチは、日照条件と関係していないかという推測である。これからは、少し意識的に生息エリアを観察してみたいと思う。

最後に、同じシロバナでも、ハナタデとシロバナハナタデを見間違える事はないほど、葉の形状(斑の存在含む)や草丈や花の付き方は違っていると言える気がする。