ヤブハギ?

よくお昼の散歩をする雑木林内で、最近、細茎に小さな小花を散らつかせる以下の植物が目に付き始めた。

花姿や葉の形からハギの一種であることは分かるが、調べたところ、ヌスビトハギかその変種のヤブハギの可能性が高い事が分かった。

ヌスビトハギとヤブハギの違いは、ヤブハギは、あまり分岐せずに、葉も茎の下部の方にしか付かないとのことである。一方のヌスビトハギの方は、分岐が多く葉も沢山付き、こんもりとした姿になるとのことである。また、ヌスビトハギの方が、茎の下部の方が木質化する傾向があるとのことである。

また、秋に熟す小節果(種)も、2種に色合いの違いがあるようである。

こうした上記の条件を照らし合わせたところ、上の写真の個体は、ヤブハギなのかなと私は考えた。茎の下部に葉が集まっているし、茎の下部が木質化するほど大きく育つ印象や記憶はない。

また、種に関しては、毎年晩秋にこの雑木林内に踏み入ると、足元に無数の種が付着してくるのだが、ヌスビトハギの種のような紫がかった色合いはなく、単色の茶色の思い出ばかりである。

ただ、人の記憶には思い込みも多く発生するので、今年の秋には熟した種の色合いや形状も、ちゃんと確認してみようと思う。

そして、もしヤブハギと思っている本種がヌスビトハギである事が判明したら、この投稿も訂正しようと思う。

ムーアシロホシテントウ

昨晩、帰宅後にソファーで寛いでいると、ふと腕のあたりを小さな虫が這っている感触を感じる。

チラッと見ると、薄茶色の小さなカメムシの幼虫か何かに見える。取り除こうとした時に、確認のためにマジマジと見ると、カメムシの幼体ではなくテントウムシの仲間である事が確認出来た。

以下が、その時に室内の明かりの下で写した写真である。やはりピンボケになってしまった。

大きさは、よく見かけるナミテントウナナホシテントウより明らかにひとまわり小さい。色合いは、牛乳たっぷりのミルクティーやコーヒー牛乳といった感じのアイボリー色みたいな感じ。

紋様の配列も色も見た事がないテントウムシの気がして、直ぐに調べたところ、ムーアシロホシテントウという種名が判明。

このムーアシロホシテントウは、ナナホシテントウ並みにアブラムシの捕食率がある事が知られていて、おまけに定着率も良いとの記事を見つけた。なんか、良い事づくめのテントウムシの気がする。

さらに、このシロホシテントウの仲間には、植物に付く地衣類も食べる種もいるらしく、うどん粉病菌を食べてくれる種もいるようである。

机上での考えでは、このシロホシテントウの仲間達には、どんどん増えていって欲しい気がする。

個人的に、そんなに目にしないテントウムシの気がするが、ちょっと生息状況や生息環境等の動向を注目していきたいテントウムシである。

ツルボ

近隣の桜並木の下で最近見かけた植物である。

地際に根生葉があるだけで、あとはスッと固く立ち上がった茎の先にピンクの花が短めの穂状に咲いている。

直ぐに、ユリ科(キジカクシ科?)のツルボという植物である事が分かったが、地中には2,3センチの球根があるみたいである。

球根ということでは、同じような形態で、少し前にはキツネノカミソリが、少し後にはヒガンバナが、同じような条件の場所に咲いていたり咲き始めることになるが、このツルボの印象は、これまで無かった。

薄いピンクという色合いが視界にインパクトを持って飛び込んで来難いということもあるのか、今回初めて知った植物である。

ただ都会の空き地や河川敷で群落になっている写真とかも目にしたので、珍しい植物ではないんだと思う。ツルボ……しかと覚えた。