ノアザミ

少し古い写真を整理していて、アザミの仲間の投稿が出来そうだと思った。

以下の写真の撮影年月日は、本年の6月12日。撮影場所は、近隣の雑木林内。

先ず、アザミについて調べ始めた時に、新鮮な発見があったのだが、その一つに、この写真が撮られた6月の初頭に咲いているアザミは、ノアザミぐらいしかない(ノアザミの可能性が高い)という事実であった。

日本国内に80種から200種類ぐらい存在すると言われているアザミの類の大概の種は、夏から秋咲きで、唯一6月に被る種が有るとしたら、ノハラアザミという種があるとのことである。

また、ノアザミの特徴として、初期の頃の株は茎を分岐させずに一本立ちになるものが多いとの特徴も上の写真の個体と合致している。

あとは、ノアザミの特徴として花色が、一般的なアザミの花のイメージである紫色よりも薄かったりする個体もよく見かけれるとの事実も、上の写真の個体の花色が少し薄めな事の説明になっていると思う。

という事で、写真の個体はノアザミと断定してみた。

これからは、野に咲くアザミの仲間の違いを少しづつ少しづつ覚えて行ければなと思う。

シマバエの一種

ここのところ、夜に近隣で、この鮮やかなオレンジ色をした小さなハエの仲間に出会う事がある。

このハエは、近隣で3回見たことがある。どれも、別の場所においてである。全部、夜に見かけた。ただ、灯りに集まって来ているとも言えず、真っ暗な藪を急に懐中電灯で照らすと、居たりする。

大きさは体長5ミリぐらいで、とてもズングリしている。そして、いつもこの翅を90度に開いたような止まり方である。翅が長いような気もするのだが、どうなのであろう。

こんな個人的には特徴的なハエなので、画像検索すれば、直ぐに同じ画像に出くわしそうだが、殆どヒットしてこない。

取り敢えず、シマバエの一種として紹介させてもらった。

キシタホソバ 成虫 幼虫

先週末に近所を散歩した時に見かけて、写真に撮っていた蛾である。

日中にクズの葉の上に居た。

過去に家の外灯下に来た個体を写真に撮って、キマエホソバという類似種の投稿をしているが、そのキマエホソバの写真とそっくりなのであるが、違いと言えば、翅の縁の黄色い部分である。キマエホソバの方は、もっと黄色の縁が太く、このキシタホソバと思われる蛾の方は、縁の黄色い部分が殆ど見えない。

という事で、この写真の蛾を、キシタホソバと同定したが、正直なところ自信が無いのも事実である。

そもそも、このヒトリガ科のコケガ亜科の似た雰囲気の蛾達は、餌も皆地衣類で、サイズも似たり寄ったりで、本当に紛らわしくて、細かく種を分けなければならないものなのかと、心の中で呟きたくなる自分もいる。

おまけに、メスとオスとで、色合いの雰囲気が変わり、更に、種の区別を複雑化させてくれる蛾の仲間である。

ただ、近隣で時たま見かける蛾達なので、見かける度に、外見上の差異以外で、何か種の特定に繋がりそうな環境条件等を見い出して行ければなと考える。

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2021年4月1日追記

ちょうど1週間前ぐらいに、この蛾の幼虫の写真を撮っていた。

本年初の蛾の幼虫との遭遇でもあったが、この古びたコンクリートの壁面にじっとしていた。

ただ、コケガ亜科のキシタホソバの幼虫と分かれば、頷ける。餌が地衣類なので、コンクリートの表面の苔を食べていたものと思われる。