ルリシジミ 成虫

本日の朝の散歩中に写真に撮っていた。

この手のシジミチョウが居ても、もはや写真に撮ることは無い(理由は、近隣にうざる程いるヤマトシジミだと思われるから)のだが、今回は、何故か勘が働いた。

この蝶は、パッと見の雰囲気が類似しているヤマトシジミでは無い可能性が有るとの直感である。

直感の根拠は、居た場所と行動である。居た場所は、小川の中の石の上である。執拗に吸水行動を取っていた気がする。

あとは、ヤマトシジミよりも白っぽいと感じていた。実際の大きさも、ヤマトシジミの平均サイズよりは大きいのだが、現場では、そのお大きさの違いには気が付かなかった。

そして、帰宅後に写真を見返していて、雰囲気はそっくりなんだけど、写真に写っている翅の裏側の黒い点の配列が、ヤマトシジミとは明らかに違う事が分かった。

この蝶の名前は、ルルシジミだと思う。

幼虫の食草は、主にマメ科の植物ということで、この発見場所の辺りを見回すと、クズが無難なのかなと思った。

ところで、今回のこの蝶との出会いは、個人的に、私には意義がある事だったのかもしれない。というのは、今まで、この雰囲気の蝶は、ヤマトシジミしか居ないと思っていたところ、いや、環境が少し変われば、ルルシジミというシジミチョウも、ほぼ同所的に生息している可能性があるという認識を持てたからである。

最後に、ルリシジミとヤマトシジミの簡単な見分け方として、複眼の色が有ると書いている方が、何人か居た。ルルシジミの複眼は、真っ黒で、ヤマトシジミの複眼は褐色というか灰色であるとのような事が紹介されている。

早速、上の写真を見返すと、確かに真っ黒である。一方のヤマトシジミの私の過去の投稿も確認してみたのだが、写真が不鮮明で分かりづらい。このヤマトシジミの投稿をした後に、鮮明なヤマトシジミの写真を何枚も撮った記憶がある。時

間がある時にでも、ヤマトシジミの写真を、鮮明なものに差し替えようと考えている。

ガガイモ

本日、朝の散歩中に発見。花が咲いていたので、直ぐにガガイモと分かったが、咲いていなかったら、素通りだったと思う。

近隣で時々見かける大きな葉を持つツル性の多年草である。冬場に唐辛子を縦半分に割ったような実も目にする事がある。

その種子の内側がツルツルして鏡のようで、その状態を表現したカガミイモが訛って、ガガイモとなったのではとも言われている。

種子を乾燥させて粉末にした物は、強壮薬になるようである。他にも、葉にも薬効があるらしい。

何種類かの昆虫達の寄主植物でもある。パッと思い付く昆虫達を挙げると、ヨツボシノメイガギンツバメヒメジュウジナガカメムシに……

ヒヨドリバナ

7月の終わり辺りから、この白い花を咲かせる植物を限られた雑木林で見かけるようになった。

名前は、ヒヨドリバナというらしい。直射がガンガン当たる場所では見かける事はなく、ちょっと日射しも入る雑木林の中で、所々まとまって咲いている感じである。

続いて、同じ日に殆ど同じ場所に咲いていたヒヨドリバナである。

こちらの個体は、葉に着目してもらいたいのだが、葉脈のところが黄化している。

今回、このヒヨドリバナを投稿するために、ネットを使い調べた副産物として、このヒヨドリバナの葉の黄化の原因にたどり着く事が出来た事がある。

原因は、コナジラミという昆虫が媒介するジェミニウイルスというウイルスが起因しているとのことである。このジェミニウイルスは、古くは万葉集に孝謙天皇がヒヨドリバナの黄葉を詠っていると思われる和歌が存在することから、昔よりヒヨドリバナに寄生していた事が知られている。

そして、研究で、このジェミニウイルスに冒されたヒヨドリバナは、だんだんと小さくなり、光合成に役立つ葉も少なくなり、衰退して死んでいくと言われている。ただ、今もヒヨドリバナは見かける事が出来るし、ジェミニウイルスの圧勝という具合には行っていないのである。

この理由には、ウイルスが生存していくためには、寄主となる植物が全滅する事は、ウイルスが望んでいないとかいう説も興味深いと思った。また、多年草のヒヨドリバナの根には、ウイルスは残るが、産出される種には入り込めないとの事も関係しているのかもしれない。

また、日向で元気良く光合成をしている強い個体では、ウイルスの力は弱まってしまいウイルスが力を発揮出来ないとの事である。この辺りが、ヒヨドリバナが、ジェミニウイルスに負けないで共存して来れている原因のひとつなのかもしれない。

ただ、近隣で、このヒヨドリバナが日射しの強い日向で咲いているのを見た覚えがない。いつも、少し明るい雑木林の中とかである。

この現象にも、何か確実に理由があるに違いないと思う。ヒヨドリバナとジェミニウイルスの攻防含め、近隣でヒヨドリバナと出会うのが楽しみになって来た。

花が咲いている時期しか、私には見分けられないだろうが、今度は、どこの雑木林で出逢えるのかな。