ドウガネブイブイ  (取手市)

週末に子供のサッカーの試合があるため、利根川の河川敷の公園に子供を送迎する機会があった。出発時に家から目的地までの距離は、18,4キロメートルと表示されていた。

結構距離が有るし、所要時間は40分弱かかってしまった。現地では、少し昆虫観察してみたが、こんなコガネムシの仲間が居た。

我が家の周りでよく見かける定番中の定番のアオドウガネ(ドウガネ繋がりで)と比べると、明らかに緑色の雰囲気が弱いのと、サイズが大き目なのと、頭部の現れ方等から、アオドウガネでは無いと直ぐに分かるが、同時に、これがドウガネブイブイという種類でしょうとも予想が付いた。

おそらく、ドウガネブイブイで合っていると思う。

成虫は、各種、植物の葉を食べて、幼虫は土中で植物の根を食べて育つとのことである。

さて、このドウガネブイブイは、私は見かける機会にそれほど恵まれないが、他にもそのように感じておられる方が居る事を少し知った。ウキペディアには、その理由を、本来西日本にいたアオドウガネが、温暖化に伴い北上して来て競合で押されてしまっているとの記載があった。

ただ、不思議なのは、アオドウガネでもドウガネブイブイも、食べ切れないぐらいの雑草が身近に幾らでもあるだろうとの見解を私は抱く。本来のドウガネブイブイの生息域に、アオドウガネが進入して来た時に、一体どういう現象(どうやって、ドウガネブイブイが数を減らしていくのか)が進行しているのか知りたいものである。

最後に、ドウガネブイブイ(銅銀ブイブイ)のブイブイの部分の意味を考える時に、これといった説を見つけられなかったが、世の中には、「ブイブイ言わす」といった言葉もある。

ブイブイ言わす→勢いがある等のニュアンスを考えると、昔は沢山ガンガン生息していたところから来ているとも思いたくなる。

サクラコガネ

昨晩、家のテラスに逆さまになっているコガネムシらしき昆虫を発見。大きさは、15ミリ弱ぐらい。

ただ、とても印象に残ったのは、その腹部の色合いだった。コガネムシの仲間にありがちな緑や緑光沢や茶色とは違い、クリーム色だった。そして腹筋みたいな形で、黒っぽい筋がボンヤリと見えた。

背面が見たくて、ひっくり返そうと手に取ると、まだ生きていた。そこで、光量の安定した室内に持ち込み写真に撮ってみた。

随分、不思議な色合いのコガネムシだと思ったが、インターネットで調べてみたら、サクラコガネという種に行き着いた。

ネット上には、同じような上翅が緑っぽくて、胸背部がクリーム色まじりの同じような写真が結構ヒットしてきた。この写真では、そのクリーム色の部分が、少し赤みを帯びてしまっているが、実際の見た目では、もっと白っぽいクリーム色だった。

そしてクリーム色が着色されているというよりはスケルトンの殻をまとっているようなイメージのコガネムシだった。

成虫は、広く広葉樹の葉を食べ、幼虫は、おそらく土中で育ってくるんだと思われる。

今のところ、このコガネムシと出会ったのは初めての気がする。

出会いたかったというか、色々なコガネムシに出会いたい日頃からの願いがあったので、我が家の庭でサクラコガネに出会えたのは、ラッキーだったと思う。

サビカミキリ

昨晩、家の外灯にやって来ていたカミキリムシである。

大きさは25ミリぐらいだったと思う。始めてみるカミキリ虫の気がした。

名前を調べたところ、サビカミキリという事が分かった。因みに、この日、すぐ隣には40ミリぐらいのウスバカミキリもやって来ていたが、上翅の質感は多少似ている気はするものの、ちゃんと観察しなくても、ウスバカミキリとの外見上の違いは、色んなところで確認できる。(大きさや口や首の形等)

また、我が家の庭では、また微妙に似たカミキリムシでノコギリカミキリというものも見ることが出来る(本日も玄関に居た)が、このノコギリカミキリとは大きさは少し被るが、触角の形状や色艶で直ぐに、全然違う事が分かる。

私が、このサビカミキリと思われる上の写真の個体で注目したのは、脚の腿節の膨らみである。この特徴は、あまり触れられていないが、この種の特徴なのではと思う。

最後に、このサビカミキリは、主にマツを中心とした針葉樹を好み、幼虫は、そうした針葉樹の倒木の中で成長するとのことである。

このサビカミキリが、我が家の庭や周りのどこで生まれてきたのか、ちょっと分からない。