イッスンムカデ つくば市中部

先程、仕事の合間に、近くにあった木の板をひっくり返してみた。

すると、直ぐにムカデが2.3匹視界に飛び込んできた。

素早く動き回るムカデ達であったが、私の目は、いつも見ているムカデ達との違いに気が付く事が出来た。

明らかに胴節の数が少なく、よって脚の数も少ないような気がした。

この脚の数の少ないムカデに心当たりのあった事もあり、撮った写真を元に、空いた時間にネットで調べた結果、イッスンムカデという種に行き着いた。

イッスンムカデのイッスンは、昔の長さの単位の一寸(3,03センチ)から来ていると思われるが、私が見つけた個体は、少し大きく4センチ内外あったと思われる。

この脚の数が、15本で、3センチ内外の写真のような赤茶色の色合いが、イッスンムカデの特徴である。

よく人工的な環境では、あまり目撃されず林の中の倒木や朽木で見られるとの記事を読んだが、私が見つけた場所は、コンクリート剥き出しの建物周りに敷き詰められた玉石の上に無造作に置かれた薄めの木の板の下に居た。

逆に、隣接する林の中の朽木回りでは、脚の数が20本以上にに見える少し大きめのアカムカデ属のムカデ達が優先種になっている気がする。

一応、イッスンムカデの紹介記事の中には、人の事を刺したり噛んだりしないとの記事を見つけたが、大きなムカデに刺され激痛を経験してる身としては、ここは、現時点では、鵜呑みにせずにちょっと慎重になっておこうと思う。それぐらい、ムカデに噛まれた痛みは強烈だったのが、頭から離れない。

セイヨウカラシナ

昨日、子供達と近所の小川の土手を散歩している時に、この時期の土手沿いの定番の菜の花が、嫌でも目に入ってきた。

実際のところ、こうした野生化した菜の花は、年明けぐらいから至る所で目にしていたのだが、あまりに葉の形に変異が多く、それらが混在しているため、種を特定する事を諦めていた。

ただ、昨日見かけた菜の花は、どれも均一で、またその外見的特徴から調べるまでもなく、カラシナの一種の群落であろうと推測出来た。

その時、撮った写真を以下に貼り付けておく。

ちなみに、このカラシナは、中央アジアが原産のようで、早くは、弥生時代には、大陸を伝い伝い日本に伝播していたようで、平安時代に編纂された『本草和名』や『和名抄』に既にカラシナの記載があるらしい。

次に、このカラシナの大移入があったのは、明治時代。西洋アブラナと共に、種子からの油生産を目論んで、海外からの種子を元に計画的な植え付けと生産が始まった時である。この時の名残りがセイヨウカラシナという名前である。

さてさて、今でも菜種油なるものは売っているが、近隣で利用目的で植えられた菜の花畑は、全然見かける気はしない。何が菜種油を衰退(?)させてしまったのであろうか?ひとつに、大量摂取すると、甲状腺機能に障害を起こすらしいという事で、アメリカが、使用を禁止した過去も有るのかなと想像する。

今では、菜の花といえば、私達には、菜種油より菜花を食べる習慣の方が身近になってる気がする。気にならない程度のエグミと共に、とても健康的で、美味しく食べれる植物だと思う。

ちなみに、今回の土手のカラシナも、少しそのまま生でかじってみたのだが、カラシナというだけあって、ハッキリと辛味成分を感じた。土手の反対側には、アブラナの一種があったので、こちらもかじってみたが、辛味はなくエグミだけが舌に残った。しかし、茹でて、お浸し等で食べるなら、アブラナの方がマッチしている気がする。また、カラシナの変種に、九州地方でよく食べられる高菜(タカナ)なんかもあるらしい。

そして、カラシナの種子は、和辛子の原料になったり、カラシナに含まれる成分というかそれを持つアブラナ科の植物は、癌予防の効果が有ると期待されているとのことである。

近隣の小川に沿う土手によっては、セイタカアワダチソウが群落を作っているところが多く、これはこれでセイタカアワダチソウの根張りを考えると物凄い土砂流出防止の効果に繋がっていると思うのだが、イマイチ、セイタカアワダチソウの利用法を見つけれてないのが現代人の実際である。

それならば、生態系被害防止に関する法律で重点対策外来種に指定されていて、対策が望まれるセイタカアワダチソウの替わりに、土手にカラシナ(アブラナの方が株が大きく根張りは強そう)の種を播き管理したなら、春先には、一面がレモンイエローの絨毯になり、人の目を和ませ、また、種子が出来れば、それなりの利用法が有りで、とても魅力的な植物の気はするのだが…….いつか同じ考えの仲間が出来たら、実現させてみたいと夢想する今日この頃である。

ノハラナメクジ

昨日、子供達達とお昼を外で食べた後、真っ直ぐ家へ帰らずに少し寄り道をしてみた。

寄った先は、いつもとは違う里山の水田周り。

目的は、何か珍しそうな生物を見つけて写真に収めること。

すると車を停めた場所から数メートルのところの木の板の下に、こんなのが居た。

ドス黒い色合いと、最初はツノを出していなかったことから、コウガイビルやヒルの仲間かと思ったが、少しすると短めの触角が出て来て、なめくじの仲間と分かった。

それにしても、いつも見かけるナメクジ達よりは、色が黒い。いつも見かけるいずれかの種のナメクジが黒化した路線も視野に入れて種を検討しようと、この写真を眺めると、微かに甲羅の名残のようなものは見える。この時点で、在来のフタスジナメクジ(ナメクジ)とは違う気がする。

では、チャコウラナメクジ系(最近、近辺で見かけるチャコウラナメクジが、数種類居ないかと疑問を持ち始めている為、チャコウラナメクジ系というフレーズを使った)はどうかと言うと、チャコウラナメクジ系特有の紋様が全く見えないほどに黒っぽい。

そしてこの写真の個体は、比較的大きめで伸びると4センチ弱ぐらいありそうだったが、近辺で見つけた他の個体は、どれも大きく伸びても、2,5センチ程度のサイズである。概して小さい印象。

こうした特徴を鑑み種を検討すると、ノハラナメクジという外来種が妥当かなとの結論に至った。

ただ、ネットで調べていて、あまりにもノハラナメクジに関する情報が少ない事を知った。日本に入って来たのは戦後らしいが、何処が原産で、どういうルートで入って来た等の記事は見つけられなかった。

ただ、街中や林の中では、今のところ見かけていないが、水田周りや畑周りの耕作地の近くで見つかるという情報には、私は同意したい気がする。この辺りの特徴から、ノハラナメクジの名前が付いているとも思いたい。

Regarding this slug of my above photo, we Japanese have little information……..only such as one of foreign species brought unintentionally after World War Ⅱ.

If you have knowledge about this small black slug , please leave any comment.

Especially, I’d like to locate where this species came from.