ナガミヒナゲシ

少し前にこのロゼットの写真を写していたのだが、直ぐには、種に行き着かなかった。

ただ、ネットのロゼット図鑑みたいなもので照合しているうちに、ナガミヒナゲという種に行き着いた。

そして、ナガミヒナゲシの成長した姿の写真を見た時に、「あ〜、あれか!」と合点がいったのであった。

5月から6月に道端や空き地でよく見かけるオレンジ色の花をしたポピーみたいな植物である。その時期になると生えてるスポットでは、オレンジ色の花が多数揺らぐ姿を目にする事が出来る。

さて、このナガミヒナゲシは、元々は地中海沿岸が産地の外来種で、日本では、1961年に東京で発見との記録が残っている。それから、60年近く経った現在、日本各地へと拡がったようである。

ではでは、この外来帰化植物に対する国の対応は、帰化から60年近く経った今、生態系の被害対策外来種としての何の指定もしていない。

一方で、2016年頃からは、自治体レベルで駆除を呼びかけるアクションを起こしている自治体も生まれ始めているようである。

帰化から60年、国が何の対策種にも指定しないのには、れっきとした観察と根拠があるようにも感じるし、一方で、自治体が、独自に駆除に動き出すアクションも、私は否定しない。

個人的見解では、近隣で、このナガミヒナゲシが、至る所で無秩序に爆発的には繁殖している気はしないし、花期は、1ヶ月程度であろうが、この植物の持つアレロパシー作用も利用して、荒れ果てた空き地や休耕地に敢えて植えて、計画的な景観植物としての利用も考慮出来そうな植物の気はする。

この植物の駆除は、やる気になれば出来そうな気はするので、自治体の成果は、直ぐに上がり、関係者の士気には見返りが比較的直ぐに表れそうな気もする。

ただ、それより先に手を付けた方が良さげな外来帰化植物が沢山ある気もするので、何故ナガミヒナゲシの駆除から手を付けるのかは、根拠は知りたい気もする。

ツメジムカデ

昨日、庭の掃除をしている際に発見。ブロックの下にいた。

体長は4,5センチぐらい。ヤスデだと思い、素手で扱っていたが、調べたところジムカデの仲間と分かった。

名前は、ツメジムカデで良いのではと思う。ムカデなので、肉食性で、小型の昆虫を捕食するとの事であり、

ムカデなので毒も備え持っているらしい。ただ、サイズ的に、人間の皮膚を貫通する程の噛む威力はないとの記事も読んだ。

ツメとジムカデが合わさって、ツメジムカデなんだと思うが、ツメが何を意味するのか説明してくれている記事には、ネット上をパッと見た感じ、出くわさなかった。

我が家の庭では、今年に入り、石の下等でたまに見るようになったが、餌が豊富にあるのかなとも推測している。因みに、昨日見つけたこの写真の個体のすぐ側には、普通の一般的なムカデも丸くなっていたが、この大きなムカデに捕食される危険はないのか等が気になった。

脚の数が41対と、とても多いムカデである。

ケラ

少し前に、昼休憩時に水田周りを歩いている時に、細く浅い水路の中にオケラがいることに気が付いた。しかし、どうも生きてる感じはしない。

なんとか手を伸ばし、捕まえてみたが、やはり亡骸であった。よく見ると、他にも近くにオケラの亡骸があった。きっと、代掻きの際に、なんらかの事故に見舞われたのかと察する。

亡骸の写真ではあるが、その写真を使い、オケラの投稿をしてみようと思う。

先ず、正式名称は、オケラではなく、ケラみたいである。

私達、少なくとも私が、ケラではなくオケラという呼び方をするのは、やはり、子供の頃によく歌わされた『手のひらを太陽に』という歌の中の歌詞で、🎵オケラだ〜って♬というフレーズに寄るところが大きいいのではないであろうか。

ちなみに、この歌の作詞は、アンパンマンの作者のヤナセタカシさんである事を知っているであろうか?作曲はイズミタクさん。

曲が作られたのは、1962年、翌1963年には、NHKみんなの歌で紹介され、1963年にはレコードが発売されている。ただ、爆発的に知れ渡るのは、1965年にボニージャックスが歌ったヴァージョンがヒットして、その年の紅白歌合戦で歌われてからのようである。1969年には、小学校6年生の音楽の教科書に選定されている。

2006年には、文化庁と日本PTA全国協議会が選定した親子で歌い継いでいって欲しい歌100選に選ばれているみたいである。私ぐらいの年齢には頷ける。今、聞いてみると、本当に良い歌詞だなと思う。生きてる事の素晴らしさや可能性も謳われてるし、ミミズもオケラもアメンボも皆友達なんだと謳っている。小さな虫達も植物達も、みんな友達って思える余裕や心が人間には必要なんだって、つくづく感じる今日この頃である。

ただ、過去の遠い記憶を呼び戻すと、この『手のひらを太陽に』にの歌詞をちゃんと理解できていたのか不安になる。中学の運動会の閉会式で全校生徒で大合唱したのをハッキリ覚えているんだが、血潮というフレーズが怖かったのと、確か、私の中では、前半は人間の事を謳った歌詞で、途中の皆んな皆んな友達なんだの下りからは、虫達の歌になり、皆の中には、人間は含まれていないように解釈していなかったかと、微かな記憶が蘇ってくる。

今聞けば、作者の意図することは、当たり前に、人間も虫達もみんな友達なんだという事が安易に汲み取れるのだが……。とにかく、深いテーマや核心が沢山含まれてる歌詞である。音楽の教科書に載るにはうってつけの曲の気がする。音程なんかどうでも良い。この曲から子供達が考える力を身につけていくためのテーマがいっぱい見え隠れしてる素晴らしい歌詞の気がする。ただ歌うだけでなく、この曲の歌詞に秘められた可能性や意味を考える事に時間を割いてくれる音楽の先生とかと出会えてたら、最高だったのにと当時を回顧してみた。

さて、投稿は脱線したが、ケラに戻そう。ケラは、コオロギの仲間であり、鳴くことも出来るのである。そして、飛ぶことも出来るのである。水田周りで出会うイメージが有るが、時たま随分水田から離れた場所の畑等でも見かける事がある。これは、飛ぶ事ができ、比較的移動能力を備え持っていることによる拡がりかと思われる。

ケラ含め小さな虫達を友達って思える心……素晴らしいと思う。