ハンノキハムシ 幼虫 成虫 Agelastica coerulea (Baly)

最近、近隣で、このハムシの幼虫を大量に見かけた。

畑作地帯の中の小さな調整池と公園のようなものが一体になったちょっと面白い空間で見かけた。この場所はユニークで、単なる機能だけの調整池というだけでなく、水面と同じレベルにコンクリートの道路があり、ベンチなんかも有るんだが、それ以外の広場用途に考案されたエリアは、ズブズブのグチャグチャの半湿地で、一般人の感覚の広場としてはとても機能していない感じである。

この池のきわに、ハンノキが沢山生えているのだが、まさにそのハンノキにどんだけいるのというぐらい沢山付いていた。

直ぐにハバチの幼虫と思ったのだが、調べたところ、どうもハムシの幼虫のようである。

確かに、その幼虫ほどではないにせよ、成虫のハムシも少し居たので、それらの一匹を写真に撮ったのが、以下のものである。

大きさは、体長6ミリぐらいで、ハムシにしては大きい方だと感じた。

ハンノキしか生えていない湿地のハンノキにいたので、普通に辿り着くのは、ハンノキハムシである。

ただ、気になるのは、黒い幼虫が、ハムシの幼虫にしては大きいのがいたような気がする点である。今回は、深く考えないようにしようと思う。

最後に、この調整池というか湿地には葦も生えていて、葦には、今度はスゲドクガの幼虫が大中小様々に沢山付いているのである。

どちらに対しても、この場所では、天敵はいないのであろうか?

キバネカミキリモドキ Xanthochroa luteipennis (Marseul,1876)

先ほど、我家の外灯下に来ていた甲虫の一つである。

大きさは、体長12ミリぐらい。

ジョウカイボンのシーズンも少し前に終わっているが、新たなジョウカイボンが飛来したかと一瞬思いそうになった。

しかし、口元に見える髭のようなものが、ジョウカイボンっぽくない。もしかして、カミキリの仲間かと調べ始めようとした矢先、カミキリモドキ科のキバネカミキリモドキだろうとの結論に至った。

キバネカミキリモドキ。成虫は、栗の花に集まるとの事である。確かに、庭の栗の木を、先ほど見た時に、花穂が多数垂れ下がっているのは目撃している

セマダラコガネ Exomala orientalis (Waterhouse, 1875) 2

最近、近隣でこの小さなコガネムシが目に留まり、写真に撮っていた。

大きさは、体長8ミリから9ミリぐらいだった。

種名は、調べたら、直ぐにセマダラコガネと判明。

自分の過去の投稿を確認したら、昨年の同じ時期に投稿済みであった。ただ、その写真を見ると、随分と雰囲気に違いがあり、本種の紋様や色合いには、変異が多いことが窺える。

日本固有種とも言われていたり、フィリピンが元々の原産地と言われていたり、諸説あるようだが、間違いないのは、日本からの個体が、北米に意図せず移入される形になり、北米では植物への食害から強力な害虫へと位置付けられてしまっている事である。

このような事から、本種は、アメリカでは、オリエンタル・ビートルの名で知られている。ちなみに、それ以前に意図せず日本から移入され害虫になったマメコガネは、ジャパニーズ・ビートル、それ以後に日本から意図せず移入の結果、害虫となったアカビロウドコガネは、アジアティック・ガーデン・ビートルと北米では呼ばれているようである。

国際間の貿易や人の移動が増えれば、当然起こる事が想定される問題である。解決への鍵を、人類が見つけれるかどうか……。

ちなみに、前出のマメコガネやビロウドコガネの仲間は、確かに近隣でも、随分と野菜の苗なんかに嫌っていうほど大量に群がっているのを見かけることがあるが、セマダラコガネは、個人的感想かもしれないが、そんなに見かけない気もする。