ギンバネヒメシャク 成虫

二日前に、我家の外灯下に来ていた蛾である。

この蛾の最大の特徴としては、シャクガの仲間っぽく見えるが、とにかく小さいなと思った。

一般的に5月6月に現れるギンバネヒメシャクかと思われる。ギンバネヒメシャクの説明で、開張で17ミリ〜と書いてある記事が多かったが、私の印象では、開張でギリギリ10ミリ超えるかなぐらいのとても小さなサイズであったのを覚えている。

幼虫の食草は、タデ科のミゾソバとの事だが、少し離れたところの田んぼ周りには、よく生えている植物である。

この蛾の生息域は、本州から南西諸島までとの事である。

アカハラゴマダラヒトリ?  成虫 Spilosoma punctarium

キハラゴマダラヒトリを見かけるようになってから早いもんで1ヶ月弱が過ぎようとしている最近の事である。

気まぐれで、久しぶりにキハラゴマダラヒトリの腹部でも確認するかと、摘んで腹部を見て、オヤッてなった。キハラゴマダラヒトリの山吹色の腹部を予想していたのだが、この個体は違った。腹部が朱色である。

腹部の色が確認出来る写真も以下に。

こうなって来ると、これがアカハラゴマダラヒトリなのかと思ってしまいたい自分がいる。

自分の仮説では、キハラゴマダラヒトリとアカハラゴマダラヒトリは、明確に棲み分け環境や生息時期が違うに違いない……そうあって欲しいと思いたかったのだが、ここに来て、完全な同所(少し前までキハラゴマダラヒトリを沢山目撃して来ていた同じ場所である)に、生息時期もそれほど変わらず共生もしくは誕生している事実を知ってしまったのである。

また、私はキハラゴマダラヒトリとアカハラゴマダラヒトリは、限りなく同種に近いとも思っているのだが、今回の個体は、小さめのキハラゴマダラヒトリよりも、気持ち小さいように感じた。勿論、これはこの個体の個体差かもしれないが…。

さてさて、キハラゴマダラヒトリとアカハラゴマダラヒトリの成虫の違いが、少しづつ掴めてきた気がするが、両種を通しての一つの疑問が生まれてきた。

それは、サイズに関わらず、どの個体の触角も櫛歯状なのであるが、キハラゴマダラヒトリやアカハラゴマダラヒトリは、雌雄によって触角の形状の差異はないのであろうかという疑問である。ちなみに、通常は、雄が櫛歯状の触角で、雌は糸状の触角のパターンを持つ蛾達が多い気はする。 

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2022年5月1日追記

学名のSpilosoma punctariumで検索したところ、英語で書かれたウキペディアがヒットして来た。読んだところ、極東ロシアに中国全土、朝鮮半島、日本に生息している蛾だと理解した。とても似た雰囲気のキハラゴマダラヒトリの方が、ヨーロッパにも生息している事を考えると、進化の過程に繋げられそうな興味深い情報である。

マダラニジュウシトリバ 成虫

この蛾は、ちょうど1週間ぐらい前に、我家の外灯下に来ていた蛾である。

開張で13ミリぐらいのとても小さな蛾である。

初めて出会う蛾ではなく、昨年の7月にも同じ種と思われる蛾の投稿をしている。その時には、ニジュウシトリバという種名で投稿していたのを、先ほど確認した。

今回は、スマホのカメラが変わったせいもあり、結構、細部の特徴を捉えてくれたなと思う。この蛾の翅脈と翅脈の間はくっ付いて居ないらしいのだが、上の写真でもなんとなく、そんな雰囲気が掴める気がする。

幼虫の食草は、スイカズラ科のスイカズラとの事であるが、近隣には、沢山生えている蔦植物である。