ソトジロコブガ? 成虫

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

ヤガ科のコヤガの仲間かなと思い、調べ始めたが、適当な種に行き当たらず、コブガ科を当たったら、それらしき種に行き着いた。

大きさは、前翅長で8ミリぐらい。ソトジロコブガという種である可能性が有力である。似た種に、ウスアオモンコブガ(幼虫の食草:アラカシ)という種がいるが、上の写真の個体は、ソトジロコブガなのではと思う。ソトジロコブガの幼虫の食草は、知られていない。

根拠の一つには、雄の触角の形状も参考になるかと思われる。分かりづらいが、上の写真でも微かに触覚が櫛髭状になっているのが見て取れる。そして、ネット上のソトジロコブガの写真には、櫛髭状の触覚を持った個体の写真も多数上がっている。一方で、ウスアオモンコブガの写真の中に、櫛髭状況の触角を持つ個体の写真は見つけられない。(たまたまかもしれないが…)

ところで、このソトジロコブガもウスアオモンコブガも、南方系の蛾であり、台湾や南西諸島、本州は関東以西が生息域の蛾のはずである。

近年の温暖化で、日本列島を北上中の昆虫のひとつと言えるであろう。

チビアツバ 成虫

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長で8ミリぐらい。斜め横から見た嘴が少し反り返っているように見えて、ヤガ科のクルマアツバ亜科の特徴を持っているなとは感じた……一方で、二等辺三角形みたいな体型はアツバ亜科の蛾のよう……しかし、何せ小さい。

そこで、ヤガ科ミジンアツバ亜科という小さな種が属する亜科を当たったところ、チビアツバという種に行き着いた。

幼虫の食草は、知られていない事である。

ムラサキアツバ 成虫

一昨日、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

形状からヤガ科のアツバ亜科を調べていたが、妥当な種に行き当たらず、それならばとシタバガ亜科を当たったところ、ムラサキアツバに行き着いた。似た種にヨツモンムラサキアツバが居るが、写真の個体は、ムラサキアツバの方だと思う。

大きさは、前翅長14ミリぐらいだったと覚えている。

幼虫の食草は、キノコ類である。カワラタケやサルノコシカケのようなキノコに発生することが知られているが、栽培椎茸を加害しているケースも現実には存在している。

こうしたキノコは、我家の近所の自然科にも普通に生えている。