サンゴジュハムシ  Pyrrhalta humeralis Chen, 1942

最近、我家の庭で見かけたハムシの一種である。

大きさは、ハムシにしては大きくて、体長8ミリぐらいあったのではないであろうか。

調べたところ、ニレハムシとサンゴジュハムシが候補に上がったが、サンゴジュハムシかなと思う。

理由は、このハムシを見かけた場所の直ぐそばに、スイカズラ科で種から育てたカンボクが植っているのだが、そちらの葉がいつも穴あきだらけでボロボロなのである。この犯人こそが、今回の投稿の主であるサンゴジュハムシだったであろうと結び付けやすいからである。サンゴジュも、サンゴジュやガマズミと同じスイカズラ科の植物である。

さて、このサンゴジュハムシの生息分布は、国内は、北海道から九州を経て沖縄本島までいるようである。海外は、朝鮮半島には生息しているようである。

イガラシカッコウムシ Tillus igarashii Kono, 1930

昨晩、我家の外灯下に来ていた小さな甲虫の一つである。

大きさは、体長10ミリ弱ぐらいだった。

調べてみたところ、イガラシカッコウムシという種と判明。

朽木に集まり、灯火にも寄って来るとの事である。

生息分布の方は、国内は、北海道から屋久島や口永良部島辺りまで。海外の生息分布は、ちょっと調べたが、分からなかった。

ヒメトラハナムグリ Lasiotrichius succinctus (Pallas, 1781)?

最近、近隣で見かけて、写真に撮っていたハナムグリである。

最初は、花粉を身体中に付けた蜂なのか、コガネムシの仲間か分からず、素手での捕獲を躊躇っていた。そして、写真撮影前に飛んで逃げられて、苦虫を噛み潰していると、辺りを見回すと被写体は沢山いる事に気が付いた。

花粉をいっぱい付けた個体の写真を以下に。

大きさは、体長12ミリぐらい。

種名は、ヒメトラハナムグリ。

初めて見るハナムグリである。近隣で、まだ見たことのない甲虫に出会えた事に胸が躍る。

このヒメトラハナムグリの生息分布は、国内は、北海道から屋久島あたりまで生息しているようである。海外の生息分布は、朝鮮半島、ロシア沿海州南部、中国の東岸からも一部生息報告が上がっているようである。少し寒い地方にルーツがあるハナムグリの気がする。

さて、私も初めて見たハナムグリであるが、少しレアになりつつあるハナムグリとも言って良いのではと思う。理由は、雑木林の減少である。このヒメトラハナムグリの幼虫は、雑木林内の朽ちた倒木に産卵して育ち上がって来るのである。確かに、このハナムグリを見かけた場所も、雑木林の林縁である。

東京都のレッドデータでは、絶滅危惧Ⅰ類に指定されている。