オオトビサシガメ? 幼体 Isyndus obscurus (Dallas, 1850)

最近、近隣で、この細長いカメムシというか、おそらくサシガメの幼体に出会い、写真に撮っていた。

体長12ミリぐらいだったと思う。

翅がないことから幼体であろうと推測したが、結構長い手脚も相まって、幼体にしては大きいなと感じる。

特徴としては、爪が一本なのと、触角の先の方が黒とオレンジのまだらになっているところであろうか。これらに、手脚の長さを含めた全体的な印象と合わせて眺めた時に、オオトビサシガメの幼体として紹介されている画像と一致して来るのである。

ところで、日本のサシガメの中では大きくなるらしいオオトビサシガメの成体を、まだ私は見たことがない。そして、興味深いのは、このオオトビサシガメが、クサギカメムシを餌によくしているという情報である。オオトビサシガメもクサギカメムシも、どちらも越冬すると思われるが、クサギカメムシの越冬場所に合わせて、オオトビサシガメも越冬していると思われる習性の報告も目にした。

確かに、今回、初めてこのオオトビサシガメと思しき昆虫を見かけた場所は、時期によってはクサギカメムシとツマキヘリカメムシが、大量に集中して集まってくる場所ではある。

最後に、このオオトビサシガメの生息分布は、国内は、本州以南……九州までとのことである。海外の生息分布は、韓国、台湾、その近辺の中国といったところであろうか。

本種が属するオオトビサシガメ属には、国内では本種一種しか属していないとのことである。

キョウチクトウアブラムシ  Aphis nerii (Boyer de Fonscolombe, 1841)

このアブラムシは、ガガイモの茎に沢山付いていた。

大きさは、体長3ミリぐらいであろうか。

調べたところ、種名は、あっさりとキョウチクトウアブラムシと判明。

このアブラムシは、動物地理学的に、全ての区に拡がっているようで、言い換えるなら世界中に生息しているようである。

クヌギカスミカメ Castanopsides kerzhneri (Josifova, 1985).

昨晩、我家の外灯下に来ていた小さめのカメムシである。

2年前の5月17日にも投稿していることを確認したが、今、見返すと、その時の投稿は写真も酷いし、情報も薄っぺらいのが恥ずかしい。

カスミカメムシ亜科のカメムシにしては、凄い小さいというわけではなく、体長は7ミリぐらいであった。

種名は、クヌギカスミカメ。

特徴としては、後脚の腿節が濃い色をしていることと、触覚の途中に濃い色の節があることと、あとは胸背部の先の方に黒い対になった小点があることであろうか。

種名の通り、ブナ科の落葉樹を吸汁するカスミカメのようである。

生息分布の方は、国内は、北海道から対馬含む九州まで。海外の生息分布は、対馬にいるという事から、韓国にもいる事が類推される。