マドガガンボ

近隣のとある場所で、11月の半ばぐらいまで、このガガンボをよく見かけていた。

ガガンボにしては、翅の紋様がクッキリしているなというのが、このガガンボの特徴である。

調べたところ、マドガガンボという種と分かった。ネット上の紹介で、体長16〜22ミリぐらいという事だが、確かに体長2センチぐらいだったと思う。

ところで、我が家の外灯にも、ガガンボは何種類も来るが、このガガンボは見かけた事がない。このガガンボが住む環境と、我家の周りの違いは何であろうか。このガガンボが住む環境の方が、水田に直結している気はする。もしくは、水分の多い土壌が多い気がする。

とにかく、今のところ言えるのは、近隣では局所的にしか見ないガガンボの気がする。

写真を整理していたら、同じ時期に撮られたマドガガンボの雌と思われる写真を見つけたので、アップロードしてみる。

同じ時期に同じ場所で、キリウジガガンボも見かけていたが、キリウジガガンボと比べると、このマドガガンボは、翅が細く長い特徴が有るのが分かった。

エゾホソガガンボ?

数日前に、我家の外灯下に来ていたガガンボの一つである。

この手の黒と黄色のガガンボは、我家の外灯下でも近隣の自然下でも時々見かけるのだが、今回のは、明らかにこれまで見かけてきたものより小さい。大きさは、体長で15ミリぐらいだと思う。

それと気になったのは、翅の外縁にある黒点である。こうした特徴から調べて行くと、キイロホソガガンボとエゾホソガガンボという2種が候補に浮上してきた。

そして、大概は、この2種を一緒くたにキイロホソガガンボとして紹介している気がした。

ただ実際の厳密なところは、尾の先の方も黒く、小盾板の所にも黒色の縦状が入っているのは、エゾホソガガンボという種なのではないかとの知識を得た。

小盾板のところに、黒い縦状がなく、尾の先も黒くないものが、厳密にはキイロホソガガンボなのではとの、個人的解釈をするに至った。翅上の小黒点の有無と、2種の関連性に関しては、私的にまだ統一性みたいなものは見出せてはいないが……。

という事で、今から1ヶ月ぐらい前によく見かけていた似た雰囲気のもっと大型種は、これまでキイロホソガガンボと思っていたが、キゴシガガンボという種であると気が付いた。

同時に、昨年、キイロホソガガンボというタイトルで投稿している種も、エゾホソガガンボもしくは、キゴシガガンボのどちらかであろうと思うようになっている。近々、上手い具合に訂正出来ればなと考えている。

ミカドガガンボ

昨日のお昼休みに仕事先の森で、このガガンボが大量に発生している場所があった。ただ結構広い森の中の半径30メートルぐらいのエリアに集中して発生していて、森のどこでも見られるわけではない。そして、大半の個体が交尾中である。

この大型のガガンボに似ているネット上の画像達に共通している名前は、ミカドガガンボである。ミカドガガンボで合っていると思う。

この上の写真で、ご紹介したい豆知識としては、昆虫としては珍しいことで、ガガンボの翅は2枚しかないようである。大概の昆虫は、前翅と後翅の合わせて計4枚の翅が有るはずである。そして上の写真をよく見ると分かるが、胸部と腹部が繋がるあたりに、バトントワリングのバトンというか、細いこん棒みたいな器官が左右に付いているのが見て取れる。この見慣れない器官が、後翅の名残という事である。

続いて単体で写真に収めたものを投稿する。

さて、このミカドガガンボの発生状況を見て気になったのは、このミカドガガンボの幼虫が水棲なのか陸棲なのか、どちらなんだろうという事である。

確かに、発生場所から100メートル強ぐらいのところに、富栄養に見える半人工の池は存在している。ただ、池の近くに沢山見られるわけではなく、同じような森が続く中で、空白地帯もあり、限られた発生場所もあるといった感じである。

やはり、同じ森で少し前に見つけたホリカワクシヒゲガガンボのように、朽木の中で、幼虫が成長しているとも想像したいが、現段階で確証は無い。

昆虫の世界って、まだまだ知られていないことが多い事に気付かされる今日この頃である。


2019年9月16日追記

上の投稿より数日後の昨日。近所の小川周りの里山を散策中に、またミカドガガンボが集中的に発生交尾しているエリアを発見。これにより、地元でも棲息しているガガンボと分かる。

ここで、また疑問が生まれて来たのだが、この近辺の水路をガサガサすると水中から、大きな茶色いイモムシみたいのが沢山見つかる。これがガガンボの幼虫である事は、私は知っているのだが、その大型のガガンボの幼虫が、この大型のミカドガガンボも幼虫であるとも考えたくなる。いつか突き止めてみたいと思う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2021年6月19日追記

昨晩、我家の外灯下に来ていたガガンボである。

ただ、そのサイズが半端なく大きかった。体長で8センチぐらいあり、私が見た事があるガガンボの中では最大であった。

我家の外灯下には、様々なガガンボが寄って来るが、これまで大きいガガンボだなと感じていたヤチガガンボよりも、一回り大きい感じであった。身体もゴツくてトンボサイズである。

もっと自然色の強い場所で見ていた時は、ここまで大きいとは思わなかった。

日本最大のガガンボと言われるだけはあるなと思った。

ちなみに、都道府県が独自に指定するレッドデータでは、群馬県が絶滅危惧種Ⅱ類に指定している。