イネミズゾウムシ Lissorhoptrus oryzophilus (Kuschel, 1951.)

先ほど、我家の外灯下に来ていた極小のゾウムシである。

大きさは、図鑑とかだと体長3ミリぐらいとなっているが、肉眼での目測だと2ミリぐらいしかないように感じる。実際、マダニとかに見えてしまう。

種名は、イネミズゾウムシ。

そして、興味深いのは、この極小のゾウムシが、北米原産の外来種ということである。初めての確認は、愛知県の知多半島で1976年の事とのことである。

その後、日本各地へと拡がり、現在では、ほぼ日本全土に拡がっているようである。日本生態学会が定める日本の侵略的外来種ワースト100にも選出されている。

侵略的外来種というだけあって、成虫は稲の葉を食べ、幼虫は、稲の根を食べるとのことである。

そして、これも興味深いことだったのだが、このイネミズゾウムシは、両性生殖型と単為生殖型が存在しているということである。日本には、3倍体の雌だけで単為生殖出来る個体群が入って来ているらしいが、昆虫にも単為生殖とかあるんだとビックリした。

さて、このイネミズゾウムシの生息分布が気になったが、1988年には、朝鮮半島と中国で初確認……1990年には、台湾でも確認。しかし、私が想像した以上に、世界中への拡がりは見られず、原産地と見られるアメリカでも、全土に拡がっているわけではないようである。

もちろん、とても小さいゾウムシなので、人々に認識されていない可能性も無きにしも非ず。

ヒレルクチブトゾウムシ Pseudoedophrys hilleri (Faust, 1889)

最近、近隣で見かけたとても小さなゾウムシの一種である。

大きさは、体長4ミリないぐらいだったと思う。

種名は、ヒレルクチブトゾウムシ。ヒレルの意味が分からないが、学名にも含まれているし、案外、人の名前だったりするのかと推測しておく。(真偽は別にして……)

10月ぐらいに誕生した個体が、樹皮下で越冬し、翌年産卵するライフサイクルのようである。

各種広葉樹の葉を食害するとのことである。

生息分布に関しては、国内にいるから、私も出会ったわけだが、びっくりするのは、北米大陸のアメリカ合衆国東海岸から中部にかけて、物凄く目撃されているようである。アメリカでは、天敵がおらず、脅威的に増えてしまったのであろうか?

ケブカトゲアシヒゲボソゾウムシ(旧名 リンゴコフキゾウムシ)Phyllobius(Odontophyllobius) armatus (Roelofs, 1879 )福島県 標高1100メートル

先週末に、家族が山登りにお友達と行くというので、私は、一行を登山口で下ろし、下山口で拾うという完全な運転手の役を買って出た。

買って出た理由の一つは、登山口も下山口も標高は1000メートルぐらいあり、待ってる間の5時間(結局は7時間)は、自由に自然観察やイワナ釣りが楽しめるからである。登山一行もスタート地点に戻ってこないコースが取れる事を喜んでくれる。お互いの利害が一致した。

想像以上に豊かな生態系であったが、先ずはこんなのもいた。

大きさは、体長8ミリぐらい。

直ぐにゾウムシの仲間なのは分かったが、種名は、クチブトゾウムシ亜科に属するケブカトゲアシヒゲボソゾウムシである。

本種は、この一帯に沢山いた印象であるが、各種紅葉樹の葉を食べるようである。

さて、旧名のリンゴコフキゾウムシからケブカトゲアシヒゲボソゾウムシに種名が変わったとの事で、インターネット上には、リンゴコフキゾウムシの名で本種を紹介しているサイトも多いが、私は、ケブカトゲアシヒゲボソゾウムシの方が、合理的な名前で好きである。

先ず、ケブカの部分は、毛深であり、トゲアシの部分は、棘脚で、前脚腿節の内側に突起があるのである。以下に、それが見て取れる写真を貼り付けておく。ヒゲボソは、髭細で、写真を見ると、確かに微妙に細い気はする。

生息分布は、北海道から九州辺りまでであろうか。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。