モンチビツトガ? 成虫 Microchilo inexpectellus (Bleszynski, 1965)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

初めて見るわけではなく、我家の外灯下でも時々見かけるが、この蛾を過去に投稿したものの写真を見たら、あまりにもお粗末なものである事に気が付いたので、再投稿してみる。

写真は随分拡大しているが、現実は前翅長6ミリぐらいのとても小さな蛾である。

種名はモンチビツトガだと思う。似た種に、チビツトガという似たサイズの蛾もいるが、上の写真の個体は、モンチビツトガの方と思いたい。

幼虫の食草は、今のところ知られていないようである。

生息範囲の方は、国内は、本州以南……九州を経て、沖縄含む南西諸島まで。海外は、韓国から報告が上がっている。

ムモンシロオオメイガ?  成虫 Scirpophaga praelata (Scopoli, 1763)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた蛾である。

大きさは、前翅長12ミリぐらいであったのだろうか、正直ハッキリと思い出せない。

この白くて無紋で、この手の蛾にしては大きめのこのタイプの蛾は、初めて出会うわけではない。

何回か出会っている記憶はあるが、種名に辿り着けなかったのである。ただ、今回は、Scirpophaga属の中に、無紋で白い識別の困難なこの手の蛾が何種かいる事に行き着けたのである。

ということで、ムモンシロオオメイガかどうかは暫定的なので、タイトルには、ムモンシロオオメイガ?を使った。しかし、今後、同じ雰囲気の蛾を見つけたとしても、それらの種を見分けれる自信もないといった方が良いほど、正確な根拠に基づく情報も少ない蛾達の気がする。

ちなみに、少し小型でニセムモンシロオオメイガは、幼虫がイネ科のサトウキビを食べるようで、沖縄含む南西諸島にはいるようである。シロオオメイガという種もそっくりである。

上の写真の個体で気になったのは、後翅の内縁あたりが黄色く見えた点である。その証拠となる写真を以下に貼り付ける。個体は、上の写真のものと同一である。

最後に、このムモンシロオオメイガScirpophaga praelata (Scopoli, 1763)は、学名の登録年が古いが、このパターン的には、蛾の登録時にはヨーロッパにも生息しているケースが多い気がする。ただ、ヨーロッパでは、海沿いの都市からの生息報告が上がっている気がする。そして、他には、香港やオーストラリア東部の大都市近辺から生息報告が上がっていることから、遠い昔の貿易作物と共に移動した蛾の予感がする。

ただ起源がどの辺にあるのかは、今のところ、私には分からない。

シロモンノメイガ 成虫 Bocchoris inspersalis (Zeller, 1852) 2

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長12ミリぐらいだったであろうか。

この蛾は、過去にも2年前の6月終わりに投稿していて、当時、その場所では複数匹に出会えたのだが、それ以来出会えていなかった蛾である。今回は、2年前の昼間に追いかけに追いかけまくってなんとか写したピンボケ写真より、全然しっかりとした写真が撮れたので、再投稿である。

種名は、シロモンノメイガ。

白と黒のコントラストが、とても綺麗な蛾である。光を当てると、白の部分は、少し光沢があるような雰囲気である。

幼虫の食草は、今のところ知られていないようである。少し山地性の蛾との情報が目に付いたが、その辺も、この蛾を近隣であまり見かけない理由なのかもしれない。

ただ、生息分布の方は、山地の涼しさとは裏腹に、北海道から南西諸島まで生息しているらしい。海外の生息分布は、台湾、中国揚子江流域、東南アジアの沿岸主要都市……そして、エッて思うのは、アフリカ大陸に広範囲に分布しているのである。どうしてアフリカ大陸の内陸部まで拡がったか、興味がそそられてしまう。