ヨツメノメイガ 成虫 Pleuroptya quadrimaculalis (Kollar, [1844]) 1

最近、近隣で、この蛾の写真を撮っていた。

大きさは、前翅長11ミリぐらいだったと思う。

少し離れたところからでは、ヤガ科のクルマアツバ亜科の蛾に見えていたのだが、写真を撮ろうと近づいた時に、ツトガ科ノメイガ亜科の蛾なのかと気が付いた次第である。

種名を、調べたところ、ヨツメノメイガであろうとの結論に至った。似た種に、コヨツメノメイガという種もいるが、そちらは、もうちょっと薄い色合いをしているらしい。この蛾の印象として、現場での肉眼だと、かなり濃い焦茶色に見えていた。

ちなみに、ヨツメ(四つ目)の謂れは、後翅にも大きな白い紋が対であり、それらの大きな紋が合わせて四つの目に例えられたものと思われる。

幼虫の食草は、バラ科フユイチゴ等が知られているようであるが、私は、現時点でフユイチゴを知らない。

キベリハネボソノメイガ 成虫 Circobotys aurealis (Leech, 1889) 2

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

前翅長15ミリぐらいではなかったであろうか。

種名は、キベリハネボソノメイガ。種名にあるキベリ(黄縁)は、翅の後端の縁毛が黄色いところから、来ているものと思われる。

幼虫の食草はイネ科のモウソウチクやマダケと書かれている記事も読んだ。

ところで、このキベリハネボソノメイガとキムジノメイガという色合いが似ている2種を、いまいち見分けられないでいる自分がいる。

上の写真だと、キベリハネボソノメイガだと断言できるが、キムジノメイガも、上翅を全開には開かず、少し後翅も見える形で止まられると、どっちだろうと頭を捻ってしまうのである。

ちなみに、キムジノメイガの方が、微妙にオレンジっぽいとの見解もあり、私もそれに同感だし、キムジノメイガの方が若干大きい気がする。ただし、人間の観察眼だと、隣に比較対象でもない限り、なかなか違いに気が付かないかもしれない。

あとは、ひたすら多くの個体を見て、小さな差異を脳裏に焼き付けて行くしかないのかなと感じる。

そんな中で、今回、キベリハネボソノメイガの写真を見て、うん?って気付いたのは、写真を撮る角度によっては、上翅に小さな薄い紋が見て取れる事に気が付いた点である。(キムジノメイガに、この紋が現れないなら、これもキベリハネボソノメイガの特徴かもしれない。)

上記の薄い紋に関しては、背正面から撮ると、殆ど映らないのも厄介である。以下に、背正面からの写真を。

光の当たり方にもよるが、この色合いを見る限り、キムジノメイガとの色合いの差異に、私は気が付けるかな?と思う。

クロフキノメイガ 成虫 Nacoleia sibirialis (Millière, 1879)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。

大きさは開張サイズで18ミリぐらいのこじんまりした蛾である。

最近、似たようなサイズで似たような雰囲気の蛾を投稿した記憶があったので確認したところ、そちらは、シロテンキノメイガという種であった。

では、本種はと言うと、クロフキノメイガだと思われる。

ただ、目撃情報が少ないのか、ネット上にほとんど情報が上がって来ていない。

当前、幼虫の食草に関しての情報もないのだが、この上の写真の個体と同じ紋様パターンの蛾を、クロフキノメイガとして紹介している投稿は数は多くないが、信頼筋で複数存在はしている。

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追記………学名でネット検索をかけたところ、ほぼ同じと言って良い蛾の写真で本種を紹介している英語のサイトを見つけた。生息地として、ロシアのアムール地方、沿海地方、疑問符付きでカムチャッカと書いてあった。随分と寒いところの蛾のようである。地球温暖化に負けずに生き残って欲しい。