キゴシジガバチ

最近、近隣で、この腰の細さが人目を引くハチを見かけた。

一見で、初めて見るハチと分かったので、なんとか写真に撮ろうと近付くが、葉から葉へと直ぐに移動し、決っして落ち着いて写真が撮れるだけの時間、静止してはくれなかった。

まぁ、なんとか追いかけ回して撮った一枚が以下のものである。

大きさは、体長2センチぐらい。これだけ特徴的な細い腰をしているなら、直ぐに種名にも辿り着けそうと考えたが、案の定、簡単に種が判明した。

名前は、キゴシジガバチ。ホソ(細)は入っていないものの、キゴシ(黄腰)が特徴を言い当てている。

葉から葉へと移動を繰り返していた理由は、おそらく幼虫の餌にするクモを探していたものと推測する。捕まえたクモは、雨に濡れないような場所の壁に垂直に泥を盛り付ける形で作った巣に持ち込み貯めて、幼虫達の餌にするとの事である。

1950年代に持ち込まれたアメリカジガバチと競合する形で生息場所を奪われたのか、関西方面の都道県では、都道府県独自のレッドデータで、絶滅危惧種Ⅰ類〜準絶滅危惧種まで指定している都道府県が多い。

ちなみに、自分も巣穴作りに使う泥があり、餌にするクモも多く棲息するような水田地帯を散歩する事は、普通の人より多いと思うが、初めて出会ったハチである。

腰の細さがとても印象に残るハチである。

ババムカシハナバチ?

少し前になるが、5月10日前後に、近隣で数回、このハチに出会った。

眼と眼が離れた特徴を持つこのハチと思しき昆虫を、画像を頼りに調べていくと、ムカシハナバチ科のババムカシハナバチという種が似ているなという事になった。

次に挙げる写真を見る限り、アシブトムカシハナバチという種も臭いなと考えたが、根拠の程は知れなかったが、アシブトムカシハナバチは秋に現れるハチだと何人かの方が書かれていたので、候補から外した。

さて、このムカシハナバチの仲間の習性は、まだまだ知られていない事が多く、ゆえに種の細分化等も確立されていない印象を受けたが、土中に巣を作る種類らしい。

確かに、この時期、地表スレスレを飛翔し、時々土中に潜り込んでいくハチの行動は見かけるが、それがこのムカシハナバチなのかどうかをしゃがみ込んで確認してみようとまでは私もまだまだ思えないようである。

コマルハナバチ

最近、近隣でこの真ん丸いハナバチの写真を撮っていた。

この手のふっくらとしたハナバチの仲間としては、ちょっと小さめ(体長1センチ)だなとの印象は持っていた。後で知ったが、雌はひとまわり大きいようである。

調べたところ、毛の色合い等の特徴からコマルハナバチが有力候補だなと感じた。

この写真の個体は、雄であり、雌は、全身が黒く腹部の先の方だけがオレンジとの事である。そして、上にも書いたが、雌の方がひとまわり大きいようである。

紛らわしい種類が数種類存在するが、特にオオマルハナバチではなく写真の個体をコマルハナバチと思ったもう一つの根拠は、嘴の長いところである。以下に、長い嘴の特徴が撮れたと思える写真を載せておく。