イモサルハムシ  Colasposoma dauricum (Mannerheim, 1849)

昨晩、我家の外灯下に来ていた小さな甲虫の一つである。

大きさは、体長6ミリぐらいだったんだと思う。ただ、手足が長めなので、全体的には8ミリぐらいの丸っこい身体のとても大きなハムシに映った。

今回の個体は、瑠璃色だが、色彩は変異に富むようである。

種名は、イモサルハムシだと思われる。

サツマイモやヒルガオなんかに集まって来るようである。

生息分布の方は、国内は、ちょっと情報を見つけられなかった。ただ、おそらく本州以南……九州まで。また、沖縄には、オキナワイモサルハムシが生息しているようである。海外の生息分布は、韓国。あとは、世界中に少し飛び火している模様。

ヤナギルリハムシ  Plagiodera versicolora (Laicharting, 1781)

昨日、霞ヶ浦の護岸で見かけたハムシの一種である。

大きさは、体長6ミリぐらいだった。

見つけた場所が、大きな湖沼の護岸というか、樹木の根が水中に生えているような場所なので、自ずと生えている樹木も限定され、近くにはヤナギとクルミしかなかった。

形態的特徴としては、触角の先端から6節ぐらいが少し膨らみ色が変わっているところと、横から見た時の腹部に当たるパートの体高が高いのが記憶に残った。

そして、このハムシが居たのが、何かしらのヤナギであったのだが、ヤナギしか生えていないような場所で、ヤナギにいた事から、ヤナギを好むハムシを調べていたら、ヤナギルリハムシという種が浮上して来た。

おそらく、上の写真の個体は、ヤナギルリハムシで合っていると思う。

このヤナギルリハムシの生息分布は、海外は、ヨーロッパには北から南から全土にいて、動物地理学における新北区である北米大陸の東海岸にも濃く生息しており、ヨーロッパと同じ旧北区に入る極東アジアでは、日本、台湾、朝鮮半島、中国の東岸に生息しているのが分かる。

サンゴジュハムシ  Pyrrhalta humeralis Chen, 1942

最近、我家の庭で見かけたハムシの一種である。

大きさは、ハムシにしては大きくて、体長8ミリぐらいあったのではないであろうか。

調べたところ、ニレハムシとサンゴジュハムシが候補に上がったが、サンゴジュハムシかなと思う。

理由は、このハムシを見かけた場所の直ぐそばに、スイカズラ科で種から育てたカンボクが植っているのだが、そちらの葉がいつも穴あきだらけでボロボロなのである。この犯人こそが、今回の投稿の主であるサンゴジュハムシだったであろうと結び付けやすいからである。サンゴジュも、サンゴジュやガマズミと同じスイカズラ科の植物である。

さて、このサンゴジュハムシの生息分布は、国内は、北海道から九州を経て沖縄本島までいるようである。海外は、朝鮮半島には生息しているようである。